Ex-squeeze Me!

別府ブルワリー / Beppu Brewery
スタイルサワー - Sour / サワー
ABV4.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

採れたて別府産かぼすに、国産ハチミツとマダガスカル産バニラビーンズを合わせたサワーエール。かぼすのすっきりとした青々しさとジューシーな果肉感に甘い香りが合わさり、グミのようなかぼすの新たな一面!

今年の9月に収穫されたばかりの別府産かぼすと、国産ハチミツ、マダガスカル産バニラビーンズを使用。モルトにはハチミツのハニー感を引き出せるようにカラーが濃すぎないカラメルモルトを使用し、スムースな口触りのために小麦も使用。ドライでアメリカンなキャラクターを残すためにホップはCitraのみを使用し、イーストも西海岸のエールイーストを使用しています。

仕込みは2回目のKettle Sour。時間もかかるし、殺菌・汚染防止にも気を付けないと行けませんが、前回からの反省も交えながら狙っていた酸味が出るタイミングを目指しました。

透き通ったゴールデンカラー。ブラッドオレンジのような強めのオレンジに、みかんやキャンディ。ドライで酸味はしっかりとしており、ハチミツとバニラの甘い香りが合わさり、甘酸っぱいオレンジ味のクリームソーダのよう。

多くの方にとってなんだか馴染のない柑橘なのにさらに馴染のない副原料の組み合わせに見えると思います。もちろん始めからこれが大衆に受けると想定していません。今年9月にさいたまスーパーアリーナのけやきひろばビール祭りでも少し早めだけど提供してみて、いろいろな方の反応を伺ってみました。一番印象に残っているのは欧米の方々の反応がとても良いことです。おかわりしにいらっしゃる方もいて、人によって刺さり方に偏りがあるなと感じました。ちなみに酸っぱいもの好きの別府ブルワリーの醸造所併設レストランの店長も気に入ってます。
こんなに偏りがあるのもテイスティングノートを見てあまりイメージがつきにくいところから納得かと思います。自分でも予想以上に海外クラフトビールにあるようなビールに仕上がったかなと思っています。表現しずらいですが、日本にはあまりない感覚。そもそもはちみつレモンはあってもバニラも合わせようとするのはあまり見ません。ただ、これまで自分が飲んできたクラフトビールのフルーツサワーエールでバニラを使うのをよく見てきました。パッションフルーツやオレンジに合わせたり。個人的にこの組み合わせが結構好きで、ビールになるとドライになりがちな甘くないフルーツに対して甘くなったかのように錯覚させる要素だと思っています。今回のビールも西海岸のエールイーストを使用して、糖度で見るとキレたドライに仕上がっていますが、飲んでみると甘い香りが酸味とバランスを取るように錯覚させます。
今回の取り組みはかぼすの魅力を実験的な方法で引き出せないかと思い計画したものでした。この取り組みは単発でなく、これからも何度も繰り返そうと思っています。他のスパイスやフルーツと合わせてみたり、別のスタイルでも面白いかなと思っています。そうすることで多角的にかぼすを捉えることができ、皆さんにもかぼすの魅力が伝わればいいかなと思います。

Ex-squeeze Me! | Fruited Sour Ale w/ Fresh Kabosu, Honey & Vanilla Beans | 4.0%

ブルワリー

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