Marechià / マレキア

スタイル	ピルスナー - Italian Pilsner / イタリアンピルスナー
ABV	5.3%
IBU	25.0

4.4★★★★☆

ドイツ産のホップでドライホップした軽やかなイタリアンピルスナー。ホッピーすぎないノーブルな香りが爽やかでこの時期にぴったりな仕上がりです。
低温長期熟成でクリーン＆クリスプ。
Italian Pilsnerは、2000年代初頭からのイタリアのクラフトビールシーンを中心に、伝統的ラガーに“香り”という新しい価値を加えて進化してきました。中でも Birrificio Italiano の「Tipopils」が先駆けであり、ドライホッピングを用いた香り高いピルスナーの象徴となっています。

今回はホップにHallertau Mittelefruh、Spalt Select、Saphirを使用しました。
Mittelefruh, Spalt Selectは典型的なドイツホップらしいノーブルな印象を、Saphirは穏やかに柑橘のような香りを添えてくれています。
ドライホップしたラガーもIPLや最近ではWest Coast PIlsnerだったり色々ありますがピルスナーらしさを失わない事、あくまでピルスナーの延長線上にある事を意識してホップ構成をしました。
Italian Pilsnerの認知が広がったのはFirestone Walker のPivoの登場だったと思うのですが
パンチが強烈でホッピーというわけではなく、ピルスナーのよりモダンな解釈という印象でそこを目標としました。
ワールプールでの温度を落としてのホッピングやは発酵のスタートと中盤でのホッピングによってまとまりのある香りに仕上がったかなと感じています。ワールプールではMittelefruhをホールホップでも使用しておりクラシックなホップ感が出せているかなと思います。モルト構成はシンプルにピルスナーモルトとヴィエナモルト。
シングルデコクションでモルトのクリスピーながら骨格も出せているかなと。

今回は使用したかった酵母が都合で手に入らなかったためNova Lagerで代替しました。クリーンな仕上がりになったもののエステルをより抑えたパキッとした仕上がりを次回は狙いたいなと思います。

ビールの名前はイタリアのNu Geneaによるディスコブギ―な"Marechia"より。
イタリアはナポリの美しい漁師町マレキアーロに思いを馳せたナイスグルーヴな名曲です。グーグルマップで見ただけでも気持ちのいい海岸線の町で、こんな街で一日ビール飲んでタラタラ過ごしたいななんて。

Marechià / Italian Pilsner
Malts : Pilsner, Vienna
Hops : Hallertau Mittelefruh, Spalt Select, Saphir
Yeast : Nova Lager
FG: 1.007
IBU : 25
ABV : 5.3%