The Proclamation / プロクラメーション

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルラガー - Lager / ラガー
ABV5.3%
IBU16.0

0.0☆☆☆☆☆

お陰様でタップルームがオープンから1年を迎える事ができました。そこでタップルームの1周年を記念したビールを仕込みました。弊社のラインナップは非常に偏っておりラガーとベルジャン系のビールを中心に醸造をしておりますが、周年のタイミングに関してはその枠組み以外の事をしようと思っておりまして、今回はブリティッシュなビールを仕込みました。タップルーム=パブの周年という事でパブで飲みたいビールになっております。

イギリス産のモルト&ホップで仕込んだクリスピー&ハーバル・スパイシーな淡色ラガー。
イギリス系のエールに比べるとしっかりカーボネーションもしてありパキッとした印象。
温度があがるとイギリス産のモルトのふくよかな味わいも感じられる。
後味にはハチミツのような風味も感じられヘレスに近い印象も。

カナダの某ブルワリーのEnglish Lagerが気になりつつ買い逃してしまったので自分で作ってみました。

イギリス産の原料のみを使用した今回の淡色ラガー。周年ビールで醸造したBritish Golden AleをうちではPub Aleとしてリリース予定で、その対としてPub Lagerと名前をつけてリリースします。

English Lagerは具体的なスタイルガイドラインがある訳ではないですがイギリス産のモルトとホップを使用してその良さをラガーの中に落とし込もうとレシピを組みました。

モルトにはSimpsons社のGolden PromiseとCrisp社のMaris Otterを8:2の割合で使用しました。
カラーはとても明るいストロー〜ゴールド。クリーンでスッキリとしたボディながらモルトのふくよかな旨みも感じられます。
イギリスのエールではシングルステップマッシュで糖化を終えることが多いですが、今回はデコクションを採用しクリスピーながらもモルトの風味を活かせたかなと。

ホップにはFirst GoldとGoldingというイギリス産のホップをチョイス。Goldingはイギリスを代表するEast Kent Goldingと同系統のホップですがEast Kent地方ではない地方での栽培のホップです。こちらはペレットではなくホールホップで使用してみました。
印象はハーバルなスパイシーさとハチミツの様なメローな風味、若干のアーシーさが感じられます。
温度が上がるとフローラルな香りも。

ホールホップは初めて使ったので戸惑う部分もありましたが、ペレットとまた少し違った面白さがあるのでこれから色々試したいなと思ったりしました。

イーストはLallemand社のNova Lagerを使用。ラガーイーストとしては割と最近リリースされたもので醗酵温度の幅の広さや発酵中のダイアセチルや硫黄の生成が非常に少ないという点でラガーのリリースまでの時間が短縮できるという点で特徴があります。

遺伝子的にはエール寄りなラガーイーストといった面もあり。個人的にはエステルも他のラガーイーストよりより少し生成が多いのかなという印象、ただこれも割と好きなエステルの出方なのでホップとの組み合わせは面白さも感じます。

発酵温度は推奨の中では低めに設定、ラガーらしいクリーンさのある仕上がりになっているかなと思います。

第一弾
British Pub Lager
Malts : Golden Promise, Maris otter
Hops : Golding, First Gold
Yeast : Nova Lager
ABV : 5.3%
FG : 1.010
IBU : 16

ブルワリー

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