404

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルその他エール - Belgian Ale / ベルジャンエール
ABV6.8%
IBU33.0

0.0☆☆☆☆☆

Roland SP-404の20周年のイベント404day Japan Tour in Tokyo に合わせて仕込んだビールになります。
アメリカンホップをたっぷりと使用したAmerican Belgo Ale。
シトラとエルドラドによる柑橘やパイナップルを思わせる香りとベルジャン酵母のスパイシーフルーティーな香りが複雑に香るドライでホッピーな仕上がり。

アメリカンベルゴというとまだ馴染みのないビアスタイルではあるかと思いますが、大きく2通りありまして、ベルジャンエールのホッピングをアメリカンホップで行ったビール、もしくはその他のアメリカンスタイルのビールをベルジャン酵母で発酵させたものとなります。

今回はBelgian Golden Strong Aleをベースにアメリカンホップを使用。
ドライホップもしっかめに、アメリカンIPAくらいの量を使用してかなりホッピーな仕上がりにしました。
ホップにはアメリカンホップの代名詞とも言えるCitraとEl Doradoを使いました。
Citraは有頂天醸造以前の活動ではIPAを作る際によく使用していて、お馴染みのホップではあったのですが今回はだいぶ久しぶりの再会となりました。
久しぶりに使用して改めてCitraのキャラクターの強さに思わず唸らされました。

IPAを中心にしたクラフトビアシーンの主人公とも言えるストレートではっきりとしたキャラクターはまさにゲームチェンジャーだったんだなと、このホップが出始めた時の衝撃は凄かったんだろうなと思わされました。
懐かしい旧友との再会のつもりが改めてアメリカンホップのインパクトにやられました。

El doradoもまた明るく華やかな印象が強くその魅了を強く認識させられました。
Citraからはハッキリとした柑橘系の香りやライチやパッションフルーツの様な香り、El Doradoからはパイナップルの様なトロピカルな香りがしっかりと前に出ております。
ビタリングはそこまで強くしていないので苦味はIPAに比べると控えめになっています。

モルトはGolden Promiseを中心に構成して若干の甘やかなもモルトの風味を残しながらドライな仕上がりに。
若干使用しているCarapilsとMelanoidinでボディを支えています。

イーストにはWhite LabのWLP570を使用。洋梨や柑橘のようなエステルは今回のアメリカンホップと相性は良いかなという印象。
飲んだ際に鼻に抜けてくるスパイシーなフェノールも香りの複雑さにレイヤーを作っています。
Roland社のSP-404と言えばサンプラーの名器。僕の大好きなビートメイカーも使用していますし、友人のビートメイカーもこの使っているこの機材から今回は名前を拝借しております。

ビール造りも何を原材料に選んで、どんな酵母を使ってエフェクトかけて、どう仕込みや発酵管理をするのかを考えるのはビートメイクにも通じる所があるのかなと感じました。特に今回のようなビアスタイルは既存のものを組み合わせて再構築するという点でサンプリング&再構築を意識しました。

404 / American Belgo Style Ale
Malts : Golden Promise, Pilsner, Carapils, Melanoidin
Hops : Citra, El Dorado
Yeast : WLP 570
ABV : 6.8%
FG : 1.007
IBU : 33

ブルワリー

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