Golden Lady / ゴールデン レディー

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルその他エール - Belgian Ale / ベルジャンエール
ABV6.3%
IBU24.0

0.0☆☆☆☆☆

発酵由来のフルーティなエステルが特徴的なベルジャンゴールデンエール。ドライな後味ながらボディの厚みも感じ、一杯目にも飲み進めていく途中に挟むのもおすすめです。

今回で3バッチ目となるBelgian Golden Ale。
前回とはイースト、モルト構成も大きく変更しており、ビアスタイルは同じくしているもののビール名は変更しました。
Belgian Golden Strongをベースした前回のバッチでしたが、今回はBGSのアルコールボリュームを抑える&シャープさよりもバランスや丸みを持たせました。
既存のビアスタイルで近いのはTrappist Singleになります。

大きな変更点としてはベースモルトをPilsner MaltからFloor Malted Bohemian Pilsnerに変更といくつかのスペシャルティモルトを組み合わせました。
ドライながらFMBPのしっかりとしたモルト感はベースとして良い働きをしてくれています。
少量ながらCarabelgeがハチミツの様な印象とAbbeyモルトのトースティな風味が下支えしてドライながらリッチさがある仕上がりになっているかなと。

イーストはOmega YeastのOYL-042 Belgian Saison 2を使用。前回のWLP570はモダンな印象のベルジャンイーストでしたが今回はクラシックなベルジャン感もありつつエステルはフェノールが重すぎないバランスな印象です。
洋梨、柑橘や桃といった香りが特に感じられます。
コテコテのベルジャンの香りも好きですが、今回作りたかったイメージだと少しモタつくかなと思ったので良い落とし所になったかなと。
しっかりと等を代謝してくれてベタつきのない後味になっています。

醗酵温度は割としっかり目に温度を上げたのでイーストのキャラクターが良く出ています。
今回は初めてOmega Yeasに発注したのですが、通関の処理で連絡が遅くなり常温に晒されて到着してブルワリーに来た時には活性化して容器がパンパンだったのでかなり心配だったのですが問題なく働いてくれて感心しました。

ホップはお気に入りのフレンチホップ“Mistral“を軸にスロヴェニア産のホップ2種をビタリングやサポートに使いました。
前回よりもホップ感は抑えめで、よりエステルが際立つようなバランスを目指しました。
もう少しホップ感出して方がモダンな印象で良かったかなと思いましたが、このくらいの方がバランスは取れているのかなと。

仕上がり方としては3バッチの中で1番ベルジャンらしい仕上がりになっているかなと。
これまでの2バッチを経てもっとイーストのキャラクターを信頼した造りにしようと思ったのですが、それが良い感じのバランスになっているかと。

ビール名はStevie Wonderの1973年のアルバム“Innervisons”収録の”Golden Lady”より。
メロディも歌詞も美しいラブソングです。
Golden Ladyは理想的な女性であり、光や希望憧れや救済の様な存在を指しているのかなと。
僕にとっては理想のビール、最高のビールを追求する事がこれに近いところはあるかななんて。
こういうメロディの美しさみたいなベルジャンが作れたら良いなあ。

Golden Lady / Belgian Golden Ale
Malts : Floor Malted Bohemian Pilsner, Vienna, Carabelge, Abbey
Hops : Mistral, Styrian Aurora, Styrian Kolibri
yeast : OYL-042 Belgian Saison 2
ABV : 6.3%
IBU : 24
FG : 1.005

ブルワリー

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