Blackdeep / ブラックディープ

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルラガー - Dark Lager / ダークラガー
ABV5.2%
IBU27.0

0.0☆☆☆☆☆

複数の濃色モルトをブレンドしたナッツやコーヒー、ダークフルーツの様な香ばしい香りのダークラガー。
モルティながら重くなく柔らかい印象の黒ビールです。
チェコスタイルのダークラガーを作りたかったのですがモルトの入荷状況が都合と合わず100%想定したモルト構成ではありませんが、手に入るものの範囲で構成を練りました。
苦味とボディ、甘みのバランス、軟水をベースにした口当たりり。
適度なロースト感の香ばしさを特徴としたビアスタイルですが、比較的スッキリ寄りな造りとなりました。

ベースモルトにはFloor Malted Bohemian Pilsnerを使用。
伝統的な製法で製麦されたモルトでチェコラガーのベースにここ最近は使っています。ベースの支えにはMunichと少量のViennaを使用。
Pilsner、Vienna, Munichの3種のベースモルトのバランスを調整してベースの表情が少しずつ変わるのが面白くて最近は色々試しています。
スペシャルティモルトにはCarabohemianを使いダークなカラメル感のある中間層のレイヤーを作りました。
少量のBiscuit maltとCarafa Special Type3を少量ずつ用いてカラーと香ばしさを調整しました。
Biscuit Maltはドライでロースティな穀物感を。
Carafaはカカオやコーヒーの様なロースト感を焦げの渋みなく出してくれています。

マッシングはダブルデコクションで行い全体のモルトの骨格をしっかりと出せる様にしています。
ビタリングはStyrian Aurora、アロマにはチェコ産のSaazを使用しています。
ホップの香りは控えめな設計ですが爽やかなSaazの香りは全体がモタつかない塩梅には出ています。
ロースト感とぶつかって苦味が重くならない、カラメル感とバランスを取る。
そんな苦味の作りを意識しました。

イーストは引き続きUrkelを使用して低温でじっくりと進めて2カ月以上のラガーリングでクリーンな仕上がりになっています。
水質調整はphの調整に留めて諏訪の軟水を活かしたチェコらしい質感に合わせてあります。
寒くなると色の濃いビールが飲みたくなりますね。
諏訪もいよいよ気温が日中も1桁で推移する様になりました。
ビールの多様性は四季を通じて楽しめる要因でもありますね。今回の黒は割と年中通して楽しめるバランスかなと思います。
とは言え冬になって黒ビールが欲しくなってくるのはビール好きの性でしょうか。
温度の上昇でモルトの表情も変わってくるのでながら飲みの良いかもですね。
併設のパブでも黒が一つは欲しいなあと思っていましたがようやく揃ってタップリストがバランスよくなった気がしています。
僕はイトウ製菓のバタークッキーと一緒に映画見ながら飲みたいです。

ビールの名前はMONJUのクラシック“Blackdeep”を拝借。
日本のHIPHOPの中でも特に大好きなこの曲ですが。
ビールの質感と曲の質感が良いマッチをしていると感じています。
90‘マナーなループのビートの質感は夜に飲まれていく様です。
語彙がないので上手く伝えられませんが、Czech Dark Lagerではこんな質感のビールを作って行きたいんです。

Blackdeep / Czech Style Dark Lager
Malts : Floor Malted Bohemian Pilsner, Munich, Vienna, Carabohemian, Biscuit, Carafa SP Type3
Hops : Styrian Aurora, Saaz
Yeast : Urkel
ABV : 5.2%
IBU: 27
FG : 1.012

ブルワリー

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