Dizzy Moods / ディジー ムーズ

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルラガー - Mexcan Lager / メキシカンラガー
ABV5.0%
IBU20.0

0.0☆☆☆☆☆

コーンを使用し、クリスピーなメキシカンスタイルラガー。夏らしいドライなボディでゴクゴクいけるやつです。
今回の仕込みは今年、松本市で現在準備中のニューブルワリー・Interplay Brewingと一緒にブルワリースタートに先駆けて作りました。Interplay Brewingのタップルームではフードとしてタコスを出すようで、それに合わせて飲めるものをという事でメキシカンラガーを選びました。

Mexican Lagerと言えば代表的な銘柄はもちろんコロナが挙げられますが、まだ確立されたビアスタイルとしてのカテゴリーはありません。既存のビアスタイルですとアメリカンライトラガーからの影響が非常に大きく軽いボディが特徴的です。歴史的にはドイツからの移民の人達が作ったVienna Lagerと言われています。

モルトはピルスナーモルトを中心にヴィエナも一部使用、今回はデコクションなしでカラッとしたボディを作りました。原料の一部にはコーングリッツを使用してよりライトでクリスピーなボディ、薄らと穀物感を感じる仕上がりとなっています。

ホップはドイツ産の2種類Spalt SelectとTettnangを使用しています。強い主張ではありませんが爽やかなハーバル、フローラルさが穏やかに香ります。ボディがライトなのも相まってホップの使用量よりもホップが感じられる印象です。

イーストはWeinstephanのW34/70を使用して発酵温度も低めを維持して非常にクリーンに仕上がっています。
メキシカンラガーの代名詞のコロナといえばカットライムを瓶に入れて飲むのが定番ですが、今回は本当に細やかながら湘南ゴールドの乾燥させた果皮を発酵中に漬け込みました。あまりフルーツラガーの様にしたく無かったので探ってもわかるかわからないかくらいの薄らとした柑橘感がホップの香りと調和しています。

メキシカンラガーはビアスタイルとしては大手のビールの印象が強いだけにそこと差別化を図るのは結構悩みどころはありましたが、仕上がりとしてはメキシカンラガーらしい軽やかさにホップが爽やかさが乗った絶妙なところに着陸できたかなと感じております。

ビール名はInterplay Brewingの森田くんの定案でチャールズ・ミンガスのアルバム“Tijuana Moods(メキシコの思い出)”収録の“Dizzy Moods”を拝借。

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Interplay Brewing【 Interplay 】 - インタープレイ複数の要素や力が互いに影響し合う様子を指す。日本語では「相互作用」と訳されることが多く、人間関係、経済、科学、芸術など様々な分野で使用される。とりわけジャズにおいてのインタープレイとは、プレイヤー同士が即興で互いに反応し合い、感性やアイデアを刺激しながら音楽を創り上げていく様。

長野県・松本市で、ブリューパブをオープン予定です。音楽やアートを軸に、さまざまなカルチャーや人が交わり、響き合う。そんな場所を目指して、ただいま絶賛準備中。
IG @interplaybrewing
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Dizzy Moods / Mexican Style Lager
Malts : Pilsner, Vienna
Hops : Spalt Select, Tettnang
Yeast : W-34/70
Other : Corn Grits, 湘南ゴールド果皮
ABV : 5.0%
FG :1.008
IBU : 20

ブルワリー

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