いおり

karuizawa Q / カルイザワ キュー
スタイルその他 - Grisette / グリゼット
ABV4.0%
IBU-

4.3★★★★☆

NUDE BEER×karuizawaQ Collaboration Beer

昨年、京都で「久雨(Fruit Saison w/ white grape)」を一緒に仕込んだNUDE BEERと今度は軽井沢で第二弾となるコラボレーションビールを作りました!

どんなビールにするか話し合う中で、NUDEのブルワー上甲さんから「以前、ビールに蕎麦の実を使ったら面白かった」という話を聞き、そこから県産蕎麦の実を使ったビールを造る構想が膨らみました。蕎麦の持つ穏やかな穀物感と素朴な風味が、グリゼットの本質的なキャラクターに調和するのではないかと思い、蕎麦のグリゼットを作ることに。

長野県民の私にとって蕎麦はとても身近な植物であり、食べ物でもあるのですが、ビールに使ってみるのは初めてで、蕎麦の風味を出すために、どの状態の蕎麦をどのタイミングで使用するかが大きな課題でした。
いろいろ考えて、今回はモルトの20%を蕎麦の実に置き換えて醸造しました。また蕎麦の風味を最大限に引き出すため、生の蕎麦の実だけでなく、軽く煎った蕎麦の実も使用し、ふわっとかおる香ばしさをビールに溶け込ませました。
蕎麦はタンパク質が豊富なのである程度の粘性は覚悟していましたが、仕込み中に麦汁はまるで蕎麦湯のような、見たことのないほどの強い粘性を発揮し、正直なところ、なかなか苦戦・・・もとい思い出に残る仕込みでした。
しかし、出来上がったビールはその仕込みを忘れてしまうほど穏やかで、繊細な味わいとなりました。

口に含むと蕎麦湯のようなとろりとした質感が舌の上を心地よく滑り、ほのかな甘みと、酵母由来のアプリコットや洋梨のようなフルーティーさ、そしてスパイシーなニュアンスが複雑に絡み合います。最初と最後にふわりと現れる、蕎麦の実由来の香ばしさが、奥深い余韻として残ります。

グリゼットといえば、かつて炭鉱労働者の喉を癒したと言われるベルギーの伝統的なビアスタイル。
この「いおり」は日々の忙しさの中で、心を落ち着けたい時やほっと一息つきたい時にぴったりの、穏やかな癒しの一杯に仕上がりました。

■名前の由来
「いおり」という名は、山里にひっそりと佇む「庵」を意味します。
お蕎麦屋さんの店名にもよく「〇〇庵」とあるように、どこか懐かしく、穏やかな趣を感じさせる響き。
派手さはないけれど、グラスの中でふわりと香る蕎麦と、心を和ませるような穏やかな味わいからこの名前を付けました。

品名:いおり
アルコール度数:4.0%
スタイル: Grisette w/SOBA
■原料
モルト:Best Ale,Wheat
ホップ:Spalter Select,Saphir,Saaz
その他:信州産蕎麦の実

最新のレビュー

デカプリ子
Ryuda / リュウダ

4.3★★★★☆
7日前

リンゴ洋梨なフルーティさ、ちょいスパイシー、舌触りなめらかウィーティでヴァイツェンぽい。あとにそばのみの香ばしさもほんのりいるような。ボディはけっこうしっかり4%だけど中身しっかり。

ブルワリー

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