風裡 (ふうり)

のろし醸造 / NOROSHI BREWERY
スタイルWheat / ウィート - Belgian White / ベルジャンホワイト
ABV4.6%
IBU12.0

0.0☆☆☆☆☆

【3つの苗からはじまった、風の余韻。】

「風裡(ふうり)」は、麦酒夢詠み(京都)×のろし醸造× Brasserie Knot(北海道)×の3社によるコラボレーションビールです。

このビールの中心にあるのは、のろし醸造のある流山の地に、9年前に植えられた3本のエルダーフラワーの苗。
3つのうち1本だけ枯れずに成長を続けました。

長い年月をかけて育ち、今となってはたくさんの花を咲かせるようになったその木から、今年の5月、丁寧に花を摘み取りました。
仕込み当日は、ご存じの方が多いとは思いますが麦酒夢詠みオーナーは闘病中であったため彼は都内の同志たちにお手伝いを呼びかけました。

ビール界のアベンジャーズこと、
■Sansa(赤坂)・awai(六本木)オーナー 橋本一彦さん
■Dig the Line所属 小川哲也さん
■CaliqursTokyo(神田・千歳船橋)オーナー 白石達磨さん
■Brasserie knot(北海道鶴居村)オーナー 植竹 大海さん
のお方々です。ビールを発信し続ける方々であり、榮川さんと同い歳らしいです。

ベースのスタイルはベルジャンウィット。
Brasserie knotのFlower(定番のベルジャンウィット)をモデルに、のろし醸造解釈でレシピを組みなおしました。

植竹さんとは2015年~1017年と約10年前にうしとらブルワリーにて仕事を共に行っており。私にとっての上司であり、師としても尊敬するブルワーの一人です。

その当時2016年に榮川さんはうしとらブルワリーに長期間住み込みで醸造の勉強をしていました。
共に同じ釜の飯を食い、吞みながらビールについて熱い思いを語り合った日々は青春の思い出です。

バイタリティに溢れたおじさんたちとの仕込みはとてもエキサイティングで、且つ皆さんは機転が利く方々なのでとても気兼ねない仕込みができました。愉しくビールを造ることは1番大切な気もします。

エルダーフラワーの花を一つ一つ、千羽鶴を折るが如くひたすら仕訳けて貰いました。
榮川さんの熱い要望で、その“生の花”を、乾燥させずフレッシュなまま仕込みに使用しています。

Tasting Notes
Aroma(香り)
 酵母由来の白胡椒やクローブのスパイス感。、まるでアプリコット。
 爽やかさの中に、どこか草花のような奥行きある香りが広がります。

Flavor(味わい)
 小麦麦芽由来のふくよかさと、のろし醸造ならではのスペルト小麦のスパイス感
 キリッとした酸味と穏やかなほろ苦さが調和。
 すっきりと涼やかなフィニッシュ。全体的にライトな印象

Mouthfeel(口当たり)
 細やかな炭酸が舌の上をなめらかに流れ、余韻はドライで透明感があり、後を引かない軽やかさ。

香りはマスカットや白桃のような印象もありつつ、あくまで繊細で上品。
飲み口はドライで軽快ながら、花の存在がやさしく余韻に残る、初夏の風を思わせる仕上がりです。

風裡とは「風流」にも似た意味を持ち、「雅やかで趣のあること、またはその様子を意味します。また、世俗を離れて趣味の道を楽しむこと」榮川さんがそのように命名した意味が自分にはわかるような気がします。

土地に根差した植物と、その土地で生きる人の時間が、ようやく実を結んで花咲いた。
これは、その一瞬を閉じ込めたビールです。

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#014 風裡 エルダーフラワーウィット

商品名:風裡(ふうり)
Style:Belgian Witbier
SRM:5.2(やや濁りのある淡いレモンイエロー)
Alc.:4.6%
IBU:12
CO₂:2.5〜2.6Vol

Malt:https://brasserieknot.jp/products.htmlこちらより、モデルとなったFlowerを参照ください
+Ireks RyeMalt
HOP:Saphir,StresselSpalt

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