くんか / Kunka

京都醸造 / KYOTO BREWING CO.
スタイルその他 - Saison / セゾン
ABV5.5%
IBU25.0

0.0☆☆☆☆☆

野花を束ねたブーケのように、華やかな香りがふわりと広がるファームハウス・セゾン

【味わいの特徴】
バラの蕾に菊とタンポポの花びらをあしらったファームハウスセゾン。口いっぱいに広がるフレッシュな花の香りと、セゾンらしいスパイス感とフルーティーなエステル香が次の一口を誘います。やさしくも鮮やかな花の香りとスパイスが寄り添う、上品で奥ゆかしい一杯。

【相性の良い食事】
ルッコラとオレンジのサラダ、豚ヒレ肉のロースト ベリーソース添えて、レモンタルト

【名前の由来】
あなたの一番好きな香りは?私たちの五感の中でも、とりわけ原始的で本能的な器官として、感情や行動に大きな影響を与えるのが嗅覚です。好きな香りをひと嗅ぎするだけで、言葉や数字では表しにくいその情報が脳内を駆け巡り、過去の記憶を呼び起こしたり、幸せな気持ちにしてくれたりします。この花を使ったファームハウスセゾンは、あなたの中に眠るどんな記憶や感情を呼び覚ましてくれるのでしょうか。

【醸造家の声】
これまでいくつかのお花を使ったビールを造りました。エルダーフラワーとお米を使ったストロングセゾン「古道をゆく 豊富」や京都美山のキンモクセイを用いた「琴鱗、揺らなく」がそれです。いずれも花の特性が酵母の個性を引き立てる魅力的な仕上がりとなりました。今回は、そこからさらに一歩進め、花をアクセントではなく主役に据えたビールを造ろうと考え、誕生したのがフラワーセゾン「くんか」です。

セゾンを選んだのは、このスタイルがもともと“ファームハウスエール”とも呼ばれ、農家さんが手に入るものを使って自由にビールを醸ってきたという歴史があり、そのためセゾンと一言で言っても多様な原料を取り入れやすく、とても幅広い味わいが生まれるユニークなスタイルでもあります。

この「くんか」のベースには、ドイツ産ピルスナーモルトを主体に、小麦、レッドライクリスタル、そして少量のハニーモルトを加えました。これにより、花が持つ自然なキャラクターに、うまく寄り添うボディ感や味わい深さを感じさせるキャラメルと蜂蜜のニュアンスが生まれ、さらに美しい黄金の色合いも加わります。軽やかな苦味を与えるために、ややスパイシーでハーバルな個性を持つザーツホップを用い、さらに後半の煮沸過程でTallusとAudaciaというホップを加えることで、柑橘やバラ、ハックルベリー、コケモモのような雨上がりのガーデンを想起させるような植物の香しいニュアンスを重ねました。

そして主役となるのは、煮沸前に加えたバラのつぼみ、菊やタンポポの花びら。これらがやや赤みを帯びた天然の色を生み、そしてフレッシュなフローラル感と柔らかなハーブのような甘みを添えています。それはまるでハーブティーに蜂蜜を垂らした時のように、青々しい野原に花が咲き乱れ、ところどころに甘い果実やスパイスの香りが広がり、それを蜂蜜の甘く優しい風味が包み込むような心地よい風景をグラスの中に造り上げました。

発酵にはファームハウスエール酵母を使用し、アクセントのスパイス感にエステル香を合わせることで全体がフレームに収まるが如く、しっくりとくる仕上がりに。複雑でありながらそれぞれの個性がうまく調和したフレーバー、気持ちをぱっと明るくするお花のブーケを思わせる一杯に仕上がっています。

スタイル
フラワーセゾン
シリーズ
KBC2.0
ABV
5.5%
IBU
25
ガスボリューム
2.7
品目
ビール

ブルワリー

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