
Bloom & Brew / ブルーム アンド ブリュー
別府ブルワリー / Beppu Breweryスタイル | その他 - Abbey /アビー (Trappist / トラピスト) |
ABV | 6.5% |
IBU | - |
最高級浅煎りコーヒー豆Geishaを漬け込んだBelgian Abbey Ale。
軽めの焙煎香にベルジャンアビーエール特有の華やかな香り。
Geisha特有のフルーティでクリーンな味わいとベルジャンエールのダークフルーツやスパイシーさ、小麦の酸味が突出することなくバランスしています。
【説明詳細】
モルトはWyermanのPilsner Maltを少量のWheat Malt、泡持ちのためのCara Pilsを使用。
またBelgian Abbeyといえばなキャンディーシュガーも砂糖を煮詰めてつくりました。
【デコクションかよ!】と思うほど"やりがい"のある工程を経て、カラメル上になった液体をガットにつめて冷蔵庫で固めてつくりました。キャンディーシュガーを煮沸中に投入したのですが、映画アメリのクリームブリュレのごとく固まったカラメルとひたすらに割って溶けるように投入する作業がちょっと手間がかかってかなり"クラフト"でした。
ただその努力の結果、ドライな味わいながらプルーンのようなニュアンスも感じる複雑な味わいになりました。
ホップはヨーロッパメインでおだやかなTettnager、そしてちょいフルーティーなニュアンスを持つHull Melonを使用。
Tettnangerはドイツのテトナング地方で育つホップで、ちょいスパイシーでウッディーなおとなしい子。
α酸は4%くらいでヨーロッパっぽい低さです。
今回は煮沸時に綺麗で少し複雑な苦みをつけるために使用しました。
Hul melomはhulのホップ研究所で開発されたメロンやストロベリーな味わいのヨーロッパ産の中ではちょい派手めなホップです。
α酸はヨーロッパ産としてはちょい高く平均7%。
ワールプールと投入してフレーバーに寄与するようにしました。
イーストはLallmand社のAbbeyを使用。
そこまで強いエステルが出ないように低温で発酵させ、ダークフルーツやスパイシーなニュアンスを引き出しました。
後述するのですが今回のメインがコーヒー界のスーパースター【Geisha】さん。
コーヒーによくあるスタウトやポーターは焙煎香と親和性のある間違いないつくりをしていますが、それでいてコーヒーチェリーのフルーティーな味わいや酸味を十分に引き出せていないと思い、今回はコーヒーチェリーの味わいに寄り添うようなバランスを探してAbbeyをニュートラルな感じでちょい華やかさがでるように発酵させました。
そして副原料に1948年創業の名古屋の老舗コーヒー屋さんBontain Coffee様のコーヒー豆【Miravalle農園のGeisha】を使用させていただきました。
このビールのメイン材料となるうえ、副原料となんて恐れ多いくらいの品質のコーヒー豆になります。
コーヒー豆とひとくくりにしてしまうのも恐れ多い、コーヒー界のスーパースター、大谷さん、メッシ、叶姉妹であるGeishaさんです。
古関が名古屋時代に良くしていただいたBontain Coffeeの深谷さんの協力得てコーヒービールをつくらせていただくことになり、2024年の夏にどんなビールをつくるかミーティングをした際に、深谷さんが好奇心交じりの穏やかな真顔で使ってほしいと言っていただいたのがGeishaでした。
今回は最初のにGeishaの中でも特別なMiravalleをサンプルでいただいたのですが、特にコーヒーをいれる技術の高くない私が淹れてもわかる【華やかなフルーティーさ】【クリーンな余韻】と減点する箇所がありませんでした。ぜひ名古屋のBontainさんで普通にコーヒーで味わってほしいです。
この美しくきれいな線のような味わいに、スタウトやポーターなどで"寄り添う""親和性"という名目で太い黒マジックペンで上書きして台無しにすることはしたくないと思い、よくある方向性とは別軸で味わいの構成を思考しました。
様々なビールを日々飲んだりしていくうちにベルジャンエールの軽めのエステルとバランスしようということに思い至りました。
抽出方法や漬け込む豆の量を計算している時にちょうど奈良県の某ブルワリーと東京の某コーヒー屋さんが恐らく業界初となるGeishaを使ったビールをつくったと連絡があり、さっそくビールをいただいて試飲し、意見交換をさせていただきました。
その情報をもとに実験を行い抽出温度や挽き具合などを最終決定。
発酵終了したビールに3kgのGeishaをCold Brewのように漬け込み抽出しました。
3kgのGeishaはひっくり返したり、落としたりするとその月の給料がなくなるほどの重みがあったので慎重慎重に素早くタンクに投入しました。
2日間の漬け込みを経てビールの大枠が完成しました。
このビールは樽と瓶のリリースになるのですが、瓶は今回瓶内二次発酵を行っています。
前ヘッドブルワー神谷さんの最終出勤日にひたすらに瓶詰をしてもらいました。
瓶詰めから2週間後のビールをチェックしたところ、シュワシュワとしたシャンパンのような細かい泡が割れるたびに華やかな香りが漂う仕上がりになりました。
樽は通常通りBBTにて炭酸をつけたのでシンプルでクリーンな味わいに。
ぜひ瓶と樽の両方を味わってほしいです。
Bloom&Brew | Belgian Abbey Ale with Geisha | 6.5%
ブルワリー 別府ブルワリー / Beppu Brewery
大分県別府市駅前町13番8号
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