
黙ってそれをやるだけさ / I did my duty
京都醸造 / KYOTO BREWING CO.| スタイル | IPA - Hazy IPA / ヘイジーIPA |
| ABV | 6.5% |
| IBU | 50.0 |
豪州のHazy IPAマスターと造る、超絶ホッピーでフルボディの東海岸IPA
【味わいの特徴】
ヘイジー(濁り)、ホッピー、そして程よい甘みとしっかりと美味しい東海岸IPAのポイントを抑えたフルボディのIPA。トロピカルなシトラス感と松脂のようなジューシーなホップの香りが口いっぱいに広がります。穏やかな苦味は豊かな甘み、そして心地よいジューシーさに包まれ、ふんわりとした口当たりと相まって、最初から最後まで味わいをたっぷりと楽しめる最高のIPAです。
【相性の良い食事】
マンゴーサルサで食べるチキンタコス、エビのレモンクリームパスタ、蜂蜜とバターをたっぷりつけたコーンブレッド
【名前の由来】
話は長くなるが、さかのぼること2023年。オーストラリアの日本のビールを専門とするインポーターと、日本国内にオーストラリアのビールを輸入する業者が手を組み、いくつもの日本とオーストラリアのブルワリーがペアになってコラボを行うイベントを立ち上げました。その時、私たちは Deeds Brewing とペアを組み、オーストラリアの伝統的なお菓子「ラミントン」(パイナップル、ココナッツ、アーモンドを使った甘酸っぱいデザート)をモチーフにしたベルジャン・トリペル「大海の蛙」を造りました。
そして、2025年に再びこの海を越えた日豪交流イベントを行うことになり、今度はヘイジーIPAでよく知られるMountain Cultureとペアが組むことになりました。そんなワクワクも束の間、さまざまな理由によりイベントは中止に追い込まれる事態に。しかし、せっかくの楽しい機会を逃したくないMountain Cultureから「それでもコラボしない?」と声をかけてもらい、私たちも喜んで応じました。
その後、3月にホップの買い付けのためニュージーランドへ向かった際、オーストラリアに立ち寄り、ブルーマウンテンズにある彼らのブルワリーを訪れることにしました。そして、そこで一緒に仕込んだベルジャンIPAに、イベントが開催されなくても「自分たちはやるべきことを果たした」という思いを込めて “I Did My Duty” と名付けました。
そして、数か月後には、Mountain CultureのヘッドブルワーのJumboが来日。そして、私たちは彼らの得意とするヘイジーIPAを一緒に仕込み、同じくミッションを完遂したのでした。
【醸造家の声】
なぜ、Mountain Cultureとコラボすることになったのか、なぜヘイジーIPAを造ることになったのかについては、名前の由来のところで説明している通りです。なので、ここでは、彼らと造ったビールについてお話しします。
Mountain Cultureのヘッドブルワー、ジャンボ(Jumbo)と、私たちのヘッドブルワー、ジェームズのヘイジーIPAに対するアプローチはほぼ同じと言ってもいいくらい共通するところがあるのですが、あえて違いを挙げるとすれば、彼らの造るヘイジーはやや甘めで、煮沸段階で乳糖を使ってボディ感と甘みを加えるのが特徴です。また、豪州の水の特徴でもあるのですが、クロライド:サルフェート比という仕込み水に含まれる「塩化物イオン」と「硫酸イオン」の割合を指す指標でいうところの、高い数値で仕込まれる点もあげられます。私たちの側で仕込む場合でも同じくらいの高さを狙い、“モルト感を重視した”水質設計をすることにしました。
モルトはおなじみのGolden Promiseをベースに、濁りやボディ感、そしてふんわりとした口当たりを作り出すために小麦とGolden Naked Oatsをブレンドして使いました。ほのかな苦味を加えるためにマッシュ時にニュージーランド産Cascadeを、煮沸後半ではRiwakaとCitraを加え、そして、Mountain Cutureスタイルで乳糖を投入し、甘みのレベルを上げました。
出来上がったビールは素晴らしい仕上がりです。
普段はキレのあるドライなビールを多く造っているため、この甘さが最終的にどんなバランスで出てくるのか少し不安もありましたが、結果的にはすべてが綺麗にまとまった印象。ホップのキャラクターと甘みが調和し、マンゴーネクターのような魅力的な風味になり、アプリコット、ピーチ、パパイヤのニュアンスがふんわりと広がります。
背景にわずかにダンクでリッチな樹脂感を感じさせるキャラクターがありますが、中心にどんと存在感を示すのは南国の果実、中でもストーンフルーツのようなフレーバーです。東海岸系のホッピーなIPAを造るのに人気のロンドンエール酵母で発酵させたことで、たっぷりのホップに負けない美しいにごりが残っていて、ヘイジー好きのためのビールと言って間違いありません!
スタイル
ヘイジーIPA
シリーズ
仲間
ABV
6.5%
IBU
50
ガスボリューム
2.65
品目
ビール
ブルワリー 京都醸造 / KYOTO BREWING CO.![]()
京都府京都市南区西九条高畠町25-1
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