ヴァイツェンボック / WEIZEN BOCK

湘南ビール / SHONAN BEER (熊澤酒造)
スタイルWheat / ウィート - Weizenbock / ヴァイツェンボック
ABV7.0%
IBU12.0

0.0☆☆☆☆☆

名前の由来ですが、ボックというドイツ南部で主に造られる濃い麦汁を使ったハイアルコールのビールと、ヴァイツェン酵母由来の甘い果実香が合わさった濁りビールです。 ボックはドイツ語で雄ヤギを表すため、これを飲むと雄ヤギのように元気になるとヤギデザインが多いのも特徴です。

ヴァイツェンイースト特有のバナナやクローブを連想させる、アロマ、フレーバーが特徴です。
カラメルモルトやローストモルトを使ったことで、通常のヴァイツェンよりも濃い色をしていて、トーストやビスケットを連想させるモルトの味わいです。
アルコール度数も7.0%と通常のヴァイツェンより高く飲みごたえのあるボディに仕上がっています。

スタイル: 南ドイツスタイル・ヴァイツェンボック
原材料: 小麦麦芽・大麦麦芽・ホップ
ALC: 7.0%
ホップ: Saaz , Premiant

ここで小話。
ヴァイツェンボックは湘南ビールが誕生した1996年から毎年醸造しているビールになります。
湘南唯一の蔵元が始めるビールにはどんなスタイルが良いのかと思案しドイツに渡った6代目蔵元、茂吉。
寒く都会的なベルリン周辺ではなく、のんびりとした南部でビール文化が伝統的に根付いているミュンヘン周辺のブリュワリーを飲み歩くことにしました。そこが、湘南といえど田舎っぽく歴史と伝統が息づく茅ヶ崎北部の気候風土と似ていて、自分が理想とするビールの味に出会えそうな気がしたのです。

蔵元の勘は的中しました。ある日、出会ったヴァイツェンボックは今まで日本で飲んできたビールとは全く違うフルーティかつ濃厚な味わいで、これこそが蔵元が造る湘南のビールの味だと衝撃を受けました。その後同じく南部で出会った「ヘレス」(その後のピルスナー)と「アルト」の味にも感化され、この3種類で湘南ビールは1996年にスタートしました。

しかしその頃の日本の”地ビール”ブームではまだまだ主流はピルスナーでした。ヴァイツェンボックは湘南ビールのフラッグシップだと意気込んでスタートしたものの、繊細で変化しやすい濃厚な味わいを通年で維持管理するのは大変難しく、主に秋冬の季節限定商品となっていきました。そして、その爽やかなバージョンとして春夏向けにはヴァイツェンを造るようになったのです。

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