Abbaye Ale Trilogy - Enkel - / アベイ エール トリロジー - エンケル

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルその他 - Belgian Single / ベルジャンシングル
ABV5.2%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

修道院エール3部作第一弾。門外不出のエンケルを再現。低アルコールながらホップを強めに効かせ、喉の渇きを潤す一杯に仕上げた。
The first in a trilogy of monastery ales is a reproduction of Enkel, which has never been served outside the monastery. It is low in alcohol, but strongly hopped to create a thirst-quenching beverage. 

CRAFT BEER BASEでは2023年、ビールの4大発祥国を順次特集する。1~2月はベルギー、3~5月はイギリス、6~8月はアメリカ、9~11月はドイツ、そして12月は再びベルギーだ。醸造部からもベルギー発祥のビアスタイルやそれに関連するスタイルをリリースする。
今年の初め1月に、修道院スタイルエール3部作をリリースした。則ち、ベルギーの修道院に起源を持つ、デュッベル、トリペル、クアドルペルという、それぞれ2倍,3倍,4倍を意味する名のビアスタイルである。3部作は一旦完結したが、実はまだ続きがあったのだ。そう、エンケル(1倍)だ。2023年最後の月、エンケルをリリースし、ここに新たな3部作をスタートする。
ベルギーの修道院においてビールは様々な役割を持っていた。そこで造られるビールは一種類ではなく、アルコール度数の異なるいくつかの種類があり、ときに修道士の咽の渇きを潤し、ときに客人をもてなし、ときに神にささげられた。それらのうち、客人をもてなす比較的アルコール度数の高いビールは修道院の外部でも飲まれるようになり、商業的にもヒットした。これらはデュッベルやトリペルというビアスタイルとして確立するに至った。
一方で、修道士が喉の渇きを潤すために飲んでいた低アルコールのビールは基本的には門外不出であった。今でこそ国内でも輸入品を入手出来るようになったが、以前は例えば、スクールモン修道院のシメイ・ブラック(国内ではゴールドで流通)などはほぼお目にかかれない憧れの銘柄だった。これらアルコール度数の低い希少性のあるビールはエンケル(シングル)と呼ばれる。
デュッベルやトリペルと違って、エンケルはビアスタイルとしては十分に確立しておらず、修道院によって風味も色味もまちまちである。よって我々修道院外の人間がエンケルを再現するにあたって、アルコール度数以外に決められたルールはないのだが、レシピを考えている間にひとつ傾向を見つけた。それは、アルコール度数が低いわりに、ホップの使用量と風味が強いことだ。これは理にかなっている。ビールの保存性を高めるには、アルコール度数を上げるか、ホップの使用量を増やすか(またはその両方)だからだ。飲み水代わりのエンケルにとって衛生的であることは何よりも重要だっただろう。修道士は日々ホップの苦味を噛みしめ鍛錬していたかもしれない?

『Abbaye Ale Trilogy - Enkel - 』
Style : Belgian Single
ABV : 5.2 %

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