Baltic Porter / バルチックポーター

スタイル	ポーター - Baltic Porter / バルチックポーター
ABV	7.5%
IBU	30.0

4.3★★★★☆

バルト海沿岸地域で醸造されるラガー系の黒ビール。多種類の焙煎麦芽からの複雑な焙煎香が感じられ、ラガー酵母で発酵させるので、ハイアルコールながら口当たりはまろやかで苦味はほとんどなくスムースに飲めるビールです。濃色高アルコールビールならではのアルコール感とモルティな味わいをお楽しみください。

大山Gビールの本多です。
本多のオリジナルレシピ第2弾のビール、バルチックポーターのご案内です。
次のオリジナルレシピのビール、何にしようかな？とビアスタイルを見ながら検討してたところ、バルチックポーターというスタイルに目が留まり、なんか名前と響きが格好いいなーと感じ、ビアスタイルの詳細を見ると「黒ビールでハイアルコール」、おー！自分の好みのビールだ！と思い、次はこれにすることにしました。
バルチックポーターは、英国からバルト海沿岸地域へ輸出されたポーターが起源とのことなので、原材料の麦芽にイギリス産をメインに使用しました。
ベースとした弊社のスタウトのレシピに対し、ハイアルコールに負けないボディ感を出す為クリスタル麦芽を多めにしたのと、焙煎麦芽からくる苦味を抑えたかったので、ブラック麦芽を少し減らし、その分チョコレート麦芽を使用しました。
飲むと、多種類の焙煎麦芽からの複雑なほどよい焙煎香が感じられます。
また、ラガー酵母で発酵させているので、ハイアルコールながら口当たりはまろやかで苦味はほとんどなく、スムースに飲めるビールとなっています。
濃色高アルコールビールならではのアルコール感とモルティな味わいを楽しめます。
弊社のスタウト、インペリアルスタウトと飲み比べてみるのもおもしろいかもしれません。
また、冷蔵庫で長期間熟成して、香味の変化を楽しむのもおもしろいビールだと思います。
「バルチック」という名称は、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』の中で出てくるバルチック艦隊で知りました。
バルチック艦隊は最終的に、戦艦三笠を旗艦とする日本の連合艦隊と日本海海戦で艦隊決戦をして、撃滅してしまいますが…。
この艦隊決戦の前に、連合艦隊参謀の秋山真之が送った電文「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」は有名ですね。
ちょうど今、テレビで『坂の上の雲』が再放送されていますので、ご興味ある方は見てみてください。
バルチック艦隊が出てくるのは、来年の放映になりそうですが。
『坂の上の雲』は、以前勤めていた会社の社内研修で紹介されて初めて知って読みました。
読んでとても興味を持ち、舞台となった二百三高地や旅順を見に旅行にも行ったほど好きな小説です。
話は脱線してしまいましたが、同じバルト海を縁とするバルチックポーターとバルチック艦隊。
その2つを結び付けて、家でバルチックポーターをゆっくりと飲みながら、バルチック艦隊について書かれている『坂の上の雲』を読む、または再放送を見るのも乙ですね。