和012 - 白麹 Sour IPA -2025-

CRAFT BEER BASE Brewing Lab / クラフトビアベース
スタイルIPA - Sour IPA / サワーIPA
ABV7.6%
IBU35.0

0.0☆☆☆☆☆

飲みやすく、親しみやすい。日本ならではのビールを造りたい。和012は白麹を麦芽に対し15%使用し、 白麹の持つクエン酸を活かしつつ、CitraやAmarilloという柑橘系の特徴をホップからも加えた。 和洋折衷な思想の元、 新しい味わいを表現した。
Easy to drink and approachable. I want to create a beer unique to Japan.  Wa012 uses 15% white koji in its malt, making use of the citric acid from white koji possesses, while adding the citrus characteristics from hops like Citra and Amarillo. Utilizing a hybrid of Japanese and US brewing ideas, we expressed a new flavor.

今作は今年、アメリカ・ロサンゼルスのTrademark Brewing でのFriendship Brew、「初音」(Experimental Koji Pale Ale)を共に醸造したことから始まっている。その醸造過程でできたこと、うまくいかなかったことを検証することも踏まえ、和洋折衷な思想の元でチャレンジした。設計の概要は、白麹を使用し、米の要素と白麹由来のクエン酸の酸味を活かし、そこに柑橘系の特徴のあるホップを大量に使用することで、日本の麹文化とアメリカのCold IPAとSour IPAをオマージュする形の新しい味わいにチャレンジする事だ。
実際にTrademark Brewingと作成したレシピでは彼らの得意とするホップの使用方法を取り入れ、フレッシュなホップ感が楽しめるビールとなったが、 糖化の方法から来る糖の生成度合いと酵母の相性が伴わず、課題が残る形となった。特徴ともいえる酸度の低さと米麹の糖化の度合いが発酵を阻害するのか?今作ではTrademark Brewingで行った事と大きく2か所を変更した。「糖化の方法」と、「イーストの種類の変更」だ。糖化については当醸造所で数回行っている、モルトと白麹の別糖化により、白麹由来の酸度の影響でモルトの糖化を阻害しない方法を取り、デンプンを酵母の資化性の高いグルコース、マルトースまで分解させること。
また、酸度が低いまま発酵させるにあたり、「Fermentis W34-70を使用し、12℃で低温発酵すること」ではなく、ドライネスを意識し発酵度が高いLallemand BRY-97を使用し、18℃で発酵させながらCold IPAに近いフレーバー設計を試みた。結果としては最終pH4.1、 比重1.002とかなり酸味を感じ、ライトな仕上がりとなった。 また、アロマ・フレーバーに関しては通常のIPAに比べ、企画に則した新鮮なパッションフルーツ、ホワイトグレープフルーツ様のアロマと、酸味を伴う柑橘様のフレーバーを楽しむことができ、 和製Sour IPAとしての味わいが楽しめる仕上がりとなった。通常のSour IPAに比べ、 仕込みに時間を要しない白麹の酸を利用した仕上がりは今後も様々な味わいを生み出すきっかけをつくれるかもしれない。

Batch #253
Brewing/Tasting Sheet
Brewing Date 2025/05/10
Release Date 2025/06/18

和012 白麹 Sour IPA -2025-
Beer Style:
Experimental India Pale Ale
ABV: 7.6%
OG: 1.059
FG: 1.002
IBU:35
SRM : 3

Grain Bill:
Pilsner 83%White Koji 17%

Hops:
Magnum Boil 60min 0.5g/L
Citra Boil Omin 2.5g/L
German Amarillo DH 5.0g/L
Citra DH 5.0g/L

Yeast:
Lallemand BRY-97 (American Ale Yeast)

Water (ppm):
Ca 78 Mg 2 Na 15 C167 SO4 101

ブルワリー

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