Medieval Scents / メディーバル シェント

Joufuku Olfactory works / 醸馥
スタイルサワー - Sour / サワー
ABV5.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

ホップ不使用×西洋の伝統的ボタニカル×乳酸発酵。
中世ヨーロッパのビール“グルート”へのノスタルジアを込めた古(いにしえ)風の発泡酒です。
ホップを使用せず、ニガヨモギなど西洋の伝統的なハーブをブレンドした遥かなる香り。さらに当時の発酵環境を鑑みて、アルコール発酵だけではなく乳酸発酵も併用し、活力ある酸味を付与しました。

〇使用素材・技術:
1, ホップ不使用
2, セージ
3, セイボリー
4, レモンバーベナ
5, ニガヨモギ
6, ヤロウ(セイヨウノコギリソウ)
7, アニス
8, フェンネル
9, シナモン
10, リコリス
11, 小麦麦芽
12, 乳酸発酵
など

『Medieval Scents / メディーバル・シェント』
Unhopped Sour Ale with Nostalgia for Gruit
〇アルコール分:5%

【Gruit(グルート)とは】
中世ヨーロッパにおいて、ホップはまだ酒造原料として一般的ではありませんでした。代わりに醸造家は“グルート”と呼ばれる各醸造所に秘伝の混合ハーブ&スパイスで、彼らの醸造酒を風味付けすると同時に、雑菌汚染から守っていました。このグルートを用いた醸造酒もまたグルートと呼ばれ、ホップの認知拡大とともに後のエールやビールに発展していきます。
グルートの中身がなんだったのか、今では詳しくわかっていませんが、恐らくニガヨモギ、セイヨウノコギリソウ、ヤチヤナギといったハーブが用いられていたのではないかといわれます。
JOUFUKUの“Nostalgia for Gruit”シリーズでは、このグルートを復刻させようとまでは思いませんが、当時の酒造りに思いを馳せて、クラシックなボタニカル構成で醸造を行っていきます。

【乳酸発酵の併用について】
乳酸発酵はヨーグルトや漬物の製造において、糖分が乳酸菌などの微生物によって酸味物質の乳酸に変換される現象です。
現代のビール醸造で利用される微生物はビール酵母が主であり、糖分はほぼアルコールに変換されます。
しかしながら、発酵が微生物による現象であることがわかり、酵母を単離する技術が生まれたのは近代のことであり、それより前のビール醸造では酵母以外の微生物も少なからず関与していたと考えられます。
また、現代のビール醸造で当たり前のように用いられるホップは優れた抗菌作用を有しており、麦汁やビールに乳酸菌が繁殖することを妨げます。これは十分な冷蔵技術のなかった当時において重要なことで、グルートがホップに置き換わった要因の一つと考えられます。
ホップ不使用の本作『Medieval Scents』では、そんな当時の発酵環境を鑑みて、タンク内で意図的に乳酸発酵を起こし、粗野ながら活力ある酸味を付与しました。

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