柚野村 / Yunomura

FUJIYAMA HUNTER’S BEER / フジヤマハンターズビール
スタイルその他 - Saison / セゾン
ABV6.0%
IBU20.0

4.2★★★★☆

今期もハンターのフラッグシップビール「yunomura」2024年ver.リリースとなります!
「幻のはちみつ」と呼ばれるニホンミツバチのはちみつ、地域の代名詞である本柚子、無施肥無農薬で自社栽培した二条大麦麦芽とホップ、それらを使用して富士山伏流水で仕込んだローカリズム溢れるスペシャルラガービールです。
自給麦芽の柔らかさと力強さを兼ね備えた風味、生ホップとハチミツの爽やかで上品な香り、アクセントとなる本柚子の芳香が絡み合う贅沢な味わいをお楽しみください。

日本にたくさんのクラフトビールブルワリーが出来始めた頃、輸入原料、副原料のみでアメリカやカナダのビアスタイル模倣ばかりだったのが、今では日本全国のブルワリーで地元産の副原料を使った多種多様な独自ビールが楽しめるようになり、そんなビールがジャパニーズスタイルと言っても良いと思います。
ハンタービールも自社醸造以前より自分達で収穫、採集した果実や香木、ハチミツを使い自社醸造6年を迎える今でもそんな地元で自分達が選んだ里山の恵みを使い続けています。
それだけでは飽き足らず麦やホップも無施肥、農薬不使用でつくり続けており、自社醸造を始めた1番の理由も、そんなこだわりで身近な農産物で醸したビールが痺れるほど美味しかったから。富士山の伏流水に恵まれたのも幸いです(ブルワリーには上水道がありません)。
この「yunomura」は麦、ホップ、柚子、ハチミツ、水と全てブルワリーから見える景色から醸造。 ニホンミツバチのハチミツは貴重なだけでなくその年の気候、場所、季節によって風味を変えこのビールにふくよかなアクセントをつけています。少量の柚子とも相性バッチリ。 国産でオーガニックだからこその麦芽、ホップの優しい香りと味わい。全てを調和させた僕たちが誇る全力投球なスペシャルハニーラガー、今年もよろしくお願い致します。

【yunomura 2024】
スタイル:Terroir Haney Lager
アルコール度数:6%
IBU:20
Brewer : 宮脇

〜STORY〜
●無施肥農薬不使用自給麦芽について
無施肥農薬不使用栽培でつくられた国産麦芽のビールは飲んだことありますでしょうか?
最近ではホップ栽培を始めるブルワリーも増えましたね。
ハンタービールでは自社醸造が始まるずっと前の2010年より二条大麦の栽培を続けています。
現在では諸事情により製麦は外注にしていますが、以前は製麦も行っていました。
ブルワリーの小さな棚田と比べものにならないぐらい、とてつもなく大規模で生産された外国産麦芽は値段も安く品質も安定し、色んな種類の麦芽の組み合わせはパソコンでもほぼ狙い通りのレシピがつくれます。
では自給麦芽ではどうかというと、糖化のための粉砕からなかなか思うような挽き具合にはならず、細かな調整が必要になります。
加えて輸入麦芽のようなデータが無い為に、仕込みでも感覚や経験がものをいいます。
何より収穫した麦から畑を耕し種を蒔き、麦踏みや除草、収穫、そして天日干し、脱穀。
それからの製麦と手間と時間が惜しみなく費やされています。
そんな手間をかけてまでつくる麦芽の他には出せない優しい口当たりは何ものにも変え難く、気がつけば10年以上種を繋ぎ作り続けています。
ちなみに生産コストも輸入麦芽購入の4倍以上となります 苦笑

●無施肥農薬不使用自給生ホップについて
麦芽と同じくハンタービールでは2014年より自然栽培にてホップ4種(カスケード、チヌーク、センテニアル、ガレナ)を栽培しています。最近は全国でホップ栽培に取り組むブルワリーも増えてフレッシュホップ(非加熱ホップ)のビールも色々飲めるようになりましたね。気候に合った慣行栽培のように大規模で栽培するのは無理だと断言しますが、その分ホップ一株、一粒を丹精込めて栽培しています。そのまま仕込むホップなので安心安全も大事な要素だと思います。

●ニホンミツバチのハチミツについて
ハンタービールでは幻のはちみつと云われる、日本在来種のニホンミツバチの養蜂をしています。
近年、世界的な蜜蜂の減少を知らせるニュースは誰もが見た事あるのではないでしょうか?
日本蜜蜂においても、農薬や蜜源となる自然環境の減少により生育が厳しくなり、全国的に保全活動も盛んになってきました。
以前の農林水産省の統計によると日本で流通している蜂蜜の0.1%という事からも、日本なのに日本の在来種のハチミツの希少さが伺われます。
また四季の採蜜時期や飼育箱の場所によっても蜜の香りや味、色が全く違うのも一期一会の楽しみとなります。
採蜜のタイミングで試食してもらうと、皆さん滑らかさや香りにびっくりされますね。
巣から半径2kを飛び回り集めた百花蜜の貴重な香りをお楽しみください。
※香料や添加物不使用の為、市販のハチミツレモンサワーのようにハチミツ風の甘味はほとんど残りません。

●本柚子
ブルワリーのある富士宮市柚野地区は地区名に「柚木の野」とあるように村中に柚子が植えられています。
祖父母の食卓には柚子胡椒、手づくりポン酢、ジャムなどなど柚子を使った食材や調味料に溢れていました。
冬至の時期には風呂にも柚子が浮かんでいて、身体中のキズがピリピリしたけど、とても暖まったのを思い出します。
今ではわざわざ収穫して使う家庭も少なくなり、村中大量の柚子が霜にやられて落ちるだけ、もったいないなぁと思うばかり。村中の柚子有効利用は「もったいないを使いたい」ハンタービールの課題です。

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【yunomura 2023冬】
Terroir Lager
ABV:6% IBU:20

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【yunomura2022冬】
ジャパニーズハニーシトロンラガー 
ABV:5% IBU:12

最新のレビュー

クラフトビール好きニキ∞
Tap & Crowler / タップ & クロウラー

4.2★★★★☆
2年弱前

柚子とほんのりハニー。特徴的なのはモルトの香り。太いというかアーシーというかこれぞフジヤマハンターの味。らしい

ブルワリー

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