Flocc Members / フロックメンバーズ
Inkhorn Brewing / インクホーン ブルーイングスタイル | ピルスナー - Pilsner / ピルスナー |
ABV | 5.5% |
IBU | - |
気がついたら約半年ぶりのリリースとなるFlocc Membersですが、今回はネオンピルスナーとかネオンピルスって何なの?って方にはこんなビールですって勧める事ができる仕上がりになりました。
レモンやベルガモットのような柑橘感、ピルスナーにしては柔らかい口当たりと後口、清涼感のある苦味と8月リリースに合わせて少し強目の炭酸で軽すぎないけど重たくならないバランス感(ネオンは2番目に軽いノーブルガスってところがスタイル名の由来です)。見た目にはネオンライトっぽいぼやけた感じの濁りを残す意味のなさそうな努力をしています。
Neon PilsnerはInkhorn Brewingが勝手に始めたスタイルで、他のピルスが付くビールどれにも当てはまらないホップ感の強いラガー系ビールです。おおまかな括りでいえばケラーピルス、ホッピーラガーなどはあるのですが、これら2種類よりもコンセプトが絞られているのであえて既存のスタイル名を使わないことにしました。
1番近い形容の仕方として、イタリアンピルスナーとウェストコーストピルスの中間みたいなビールって説明をする時もあるのですが、ノーブルホップ感が強い中にも少しのアメリカンホップの柑橘フルーティな要素があり、イタリアンピルスナーにはないマウスフィールやホップ感があります。West Coast PilsはCitraやMosaic、ブルワリーによってはNelson SauvinといったIPAによく使われるホップの主張が強いのでマウスフィールは少し似てますが、使っているホップの方向性が異なっています。
「Flocc Memebers 2024 #3」
Style: Neon Pilsner
Abv. : 5.5%
Grains: Extra Pilsner, Pilsner, Spelt Malt, Spitz Malt
Hops: Hallertau Mittelfrüh, Saphir, Opal, Centennial
Other ingredients: —
Yeast: WLP860, Nova Lager
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前回からは大幅にレシピを変更しての2024年版のFlocc Members セカンドバッチ。
ノーブルホップの割合を強めてホップのキャラクターの第一印象はイタリアンピルスナーに近い柑橘とハーブ感が強めに出ています。
苦味もウィート由来のボディ感と少しの残っている甘みとのバランスがとれているため、全ての要素で中庸を目指してるビールとしては、知らない間に飲み切っているような理想に近い仕上がり。
ラガー酵母から出る硫黄香も今回は少し残しているのでよりピルスっぽさは出ていてぱっと見柔らかいジャーマンピルスナーのような印象もありますが飲み進めていくとCentennialからのフローラルなアメリカンの要素も若干あり、ウィート由来の柔らかさと合わさってネオンピルスナーらしい飲み口になったのかなと。
「Flocc Members 2024 #2」
Style: Neon Pilsner
Abv. : 5.5%
Grains: Extra Pilsner, Wheat Malt
Hops: Hallertau Tradition, Spalter Select, Hersbrucker Pure, Centennial
Other ingredients: —
Yeast: German Lager I
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2022年の2月頃に、最初にNeon PilsnerをスタイルとしてリリースしたFlocc Members (Mitteifrüh & Centennial)を踏襲したホップ構成で醸造しました。
Saphirが加わっているためノーブルホップの主張がしっかりしていてItalian Pilsnerにも近い、緑茶、柑橘の花っぽりフローラルな香りがありますがフレーバーにはしっかりとCentennialのグレープフルーツ感を感じられてAmerican Pale AleとItalian Pilsnerの中間のような印象もあります。
最初にこのスタイルのラガー系のビールを作るモチベーションはラガー系のすっきりさとペールエールのような立ち位置のビールが欲しかったということもあり最近少し脱線してたのを軌道修正。
しっかり苦くてウィートの口当たりやボディ感も楽しみながらすっきりと飲める仕上がりになりました。
「Flocc Members 2024」
Style: Neon Pilsner
Abv. 5.2%
Malt: Extra Pilsner, Flaked Wheat
Hops: Hallertau Mittelfrüh, Saphir, Centennial, Simcoe
Other ingredients: —
Yeast: Nova Lager
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Inkhorn Brewingではノーブルホップと呼ばれるラガー系によく使われるヨーロッパ産ホップとIPAによく使われるニューワールドホップ(主に北米産、ニュージーランド産など)を一緒に使い、ヨーロッパ産ホップの主張を強めに出したラガー系のビールをNeon Pilsnerという独自のスタイルとして醸造しています。
今回はイタリアンピルスナーによく使われるSaphirとSpalter Selectという2種類プラスSaazerの合計3種類をヨーロッパから使い、ニューワールドからは北米産のホップとしてはクラシカルなCentennial、NZ産のホップとしては2番目に有名(1番はやっぱNelson Sauvin)だと勝手に思っているMotuekaで柑橘系の香りや少しトロピカルフルーツのようなフルーティさを混ぜ込みました。
今でこそHazy IPAのホップとしても人気が高くIPAホップのような印象を受けるMotuekaというNZ産ホップは、遺伝子的にみるとノーブルホップの代表格であるザーツ(英字表記はSaazとかSaazer)を片親として持っていて煮沸前半から煮込んだりするとヨーロッパ系の雰囲気が強めに出てくる万能型ホップ。
このホップは販売初期にはBelgian Saaz (B Saaz)と表記されていたほどなので、ザーツを含めたノーブルホップとも親和性があるという考えで今回の醸造の至りました。
仕上がりはSpalter SelectとSaphirの組み合わせにモルトの香りも漂っていてイタリアンピルスナーを思わせるアロマとなってますがそこにCentennialとMotuekaからのクラシカルなんだけどフルーティなホップが合わさって苦味も程々にありとても飲みやすくなってます。
Neon Pilsnerというスタイルを作るきっかけとなった、醸造日の最後にホップ感楽しみたいけど引っかかりなくゴクゴク飲めちゃうビール、疲れてる時に特に美味しく感じるビール、といった目的をちゃんと達成してくれる仕上がりになってます。
「Flocc Members 2023 #3」
Style: Neon Pilsner
Abv. 5.5%
Malt: Extra Pilsner, Pilsner, Flaked Wheat
Hops: Saphir, Saazer, Spalter Select, Centennial Incognito, Motueka CGX, Motueka
Yeast: Nova Lager
2023年10月リリース
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今回のネオンピルスナーはノーブルホップ3種類、アメリカンホップ2種類の合計5種類。使用した割合は3:1でコンセプト通りノーブルホップの割合多めの造りになっていてますが、普通のピルスナーにはないマウスフィールをスペルトモルトが作っていてキレはあるけどホップの余韻も長めに残る構成となっています。
Inkhorn Brewingが提唱しているNeon Pilsnerの定義を書き出すと
1. スペルトモルトやウィートモルトを使用した軽いけど軽すぎないラガー系(ネオンが2番目に軽いノーブルガスである事がスタイル名の由来)
2. 様々な角度からノーブルホップを楽しむ
3. アメリカンホップを混ぜるがCitraやMosaicなど主張の強すぎるアメリカンホップは使わない
4. 苦味、ボディ感、ガス感、酵母のエステルなどビールの構成要素の大部分が中庸程度であること
5. 多少の遠目に見たネオンライトみたいな薄い濁りは許容
以上をふまえるとWest Coast PilsnerはアメリカンホップやIPAでよく使われるホップが中心となっているため差別化されていて、Italian Pilsnerもマウスフィールや少し加えられているアメリカンホップのフレーバーの部分で違いがあるので、今後もNeon Pilsnerは独立したスタイルとして発信していきたいと思っています。
今回のFlocc MembersにはHBC 735という実験的品種が加えられていてノーブルホップのフローラルさや柑橘香にブーストをかけてくれています。初めて使ったホップですが届いた時に一度サンプルをとってホップの香りを確認した際にネオンピルスナーに丁度良い香りの方向性と強度であったため試しに入れたところしっかり狙い通りの働きをしてくれました。
「Flocc Members 2023 #2」
Style: Neon Pilsner
Abv. 5.5%
Malt: Extra Pilsner, Spelt Malt
Mash hop(s): Saazer
Kettle hop(s): Saazer, Spalter Select, Tettnanger
Whirlpool hop(s): Spalter Select, HBC 735
Hopback: Centennial Incognito
Dry-hop(s): Tettnanger, Spalter Select, HBC 735
Other ingredients: —
Yeast: Nova Lager
2023年7月リリース
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Inkhorn Brewingから新しいピルスナーのスタイルとして提唱しているNeon Pilsnerの4バッチ目です。
3バッチ目のOG Flocc Membersではベースモルトを北米産の2-rowモルトにしていたためモルトのキャラクターが強すぎて繊細なノーブルホップのニュアンスがわかりにくくなってしまった部分があり、そこを見直してドイツ産のピルスナーモルトに戻しました。
結果としてはノーブルホップのキャラクターがハッキリとわかるようになりスタイルとしての狙いがわかりやすい仕上がりになっています。
ピルスナーにしてはスペルトとウィート由来の柔らかいマウスフィールとボディ感がありアメリカンホップでブーストをかけられたノーブルホップのキャラクターを違った角度から楽しめるように設計されています。
冷たい間はチルヘイズが少しあり、ネオンのぼんやりとしたちょい濁りの雰囲気も見た目から楽しめますが、Neon Pilsnerというスタイル名はネオンが2番目に軽いノーブルガス(貴ガス)という所から軽いけど軽すぎないノーブルホップを楽しむピルスナースタイルという意味合いを込めて作りました。
「Flocc Members (2023)」
Style: Neon Pilsner
Abv.: 5.5%
Malt: Weyermann Premiun Pilsner, Ireks Pilsner, Ireks Spelt Malt, Ireks Wheat Malt
Mash hop(s): Simcoe
Kettle hop(s): Saazer, Simcoe
Whirlpool hop(s): Saazer
Hopback: Centennial Incognito
Dry-hop(s): Diamant
Yeast: Nova Lager
2023年3月リリース
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比較的新しいドイツ産ホップ品種、Diamantをドライホップで使用したためノーブル系のアロマとフレーバーを最初から最後まで楽しめます。通常のピルスナーよりも少し長めの余韻を作るためにスペルトとウィートを入れて、クリーンな苦味をSimcoeから出しました。見た目濁っててHazy IPAっぽいけどノーブルホップとラガー酵母というギャップも楽しめます。
鳥の群れという意味のFlockと、高いと言われるラガー酵母の凝集性という意味のFlocculationが名前の由来です。
This pilsner is dry-hopped with a fairly new German hop variety called Diamant (thanks @beerbasti ). This dry-hop addition gave the beer a long lasting noble hop aroma and flavors. Simcoe in the kettle was intended to provide clean bitterness that stays just long enough with the addition of wheat malt and spelt malt in the grist.
The name came from the words “flock” and “flocculation” since I thought that the lager yeast would clear up better than the image shown in the photo.
「Flocc Members」
Style : Italian Pilsner
ABV : 5.3%
Malt : Pilsner, Spelt, Vienna, Wheat Malt, Crystal Maple
Kettle Hop : Simcoe
Whirlpool Hop : El Dorado
Dry-hop : Diamant
Yeast: German Lager Yeast
2021年7月リリース
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ブルワリー Inkhorn Brewing / インクホーン ブルーイング
東京都豊島区目白2-2-2
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