
Flocc Migration / フロックマイグレーション
Inkhorn Brewing / インクホーン ブルーイング| スタイル | ラガー - Kölsch / ケルシュ |
| ABV | 5.0% |
| IBU | - |
今年で5回目となるケルシュインスパイアビールのリリースです。今回はドライホップもせずにモルトもホップも一種類ずつでシンプルな造りにしました。
そんなに強くないフローラルなホップの香りにスッキリと飲める口当たり。今回使ったIreks社のピルスナーモルトの香ばしさにケルシュ酵母特有のフルーティなフレーバーが飲みやすさを作っていて何杯でも飲める仕上がりになってます。
ビール醸造している人にしかわからない話で申し訳ないですが、昨年製造が中止になってしまったLallemand社のKölnというケルシュ酵母のホームブルーパックが余っていたのでそれを拡大培養かけて今回のバッチを仕込みました。
毎年ドライホップをしていたのですが年々バランスを求めていった結果ドライホップの量が減っていって今年は0g/L
ドライホップしなかった事で製造中止になってしまった酵母の良さがわかりやすい仕上がりにできたと思います。
ケルシュというスタイルの歴史はそんなに長くないとは思うのですがケルンで作られたスッキリと飲めるラガーに近いエール酵母で発酵させたビールをケルシュと定める協定がある以上、どこまで現地のビールに近づけても日本で作ってるものはケルシュに似たビールって考えを持って毎年作ってました。
ケルンの外でケルシュに似せたビールを作ってもケルシュにならないならケルシュっぽいビールをベースにしてドライホップしたりある程度の自由な捉え方をしても良いし、そういう所がアメリカから派生してるクラフトビールっぽさがあって良いのかなって考えから今年まで伝統的な造りを目指したケルシュ系のビールは作らなくても良いぐらいに思っていました。
販売するスタイル名だけケルシュインスパイアとかケルシュスタイルと言って単にケルシュって言わなければある程度の自由を許容していく必要もあると思いますし。
今年は特にその辺の考え方に変化があったとかはなく、もう製造されていない酵母をいかすためにシンプルな造りをシンプルに発酵・熟成させたものが飲みたいと自分が思ったので5年目で始めて1番ケルシュっぽいケルシュみたいなビールになりました。
小さなグラスでビールが冷たいうちに何杯も飲んで楽しんでもらえたら。
Name: Flocc Migration 2025
Style: Kölsch inspired beer
Abv. : 5.0%
Malt: Ireks Pilsner Malt
Hops: Spalter Select
Yeast: Köln
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2024年もまた東京にケルシュの季節がやってきました!
今年のFlocc Migrationはとにかく軽くてドライ。緑茶に少しハチミツを足したようなニュアンスがあり、アルコール度数も抑えてあるので渡り鳥のように歩き回った後でもスッと体に入る仕上がり。
今年はアメリカンホップとかは入れずにドイツ産ホップだけですが、ハラタウブランという特徴的なホップのWet Hopという比較的新しい商品を使っていて普通のドイツ産ホップペレットだけでは味わえないフレーバーがついています。フレッシュな状態で飲むとWet Hopのグリーンなキャラクター(煎茶を淹れた後に残ってる茶葉みたいな感じ)をしっかり感じられますが時間が経つとこれも落ち着いてきて伝統的なケルシュっぽい感じに近づいていくのかなって思ってます。
「Flocc Migration 2024」
Style: Kölsch inspired ale
Abv. : 4.6%
Grains: Extra Pils, Pilsner
Hops: Spalter Select, Hallertau Blanc (Wet Hop)
Yeast: Lalbrew Köln
Other Ingredients: —
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2023年もまた東京にケルシュの季節がやってきました!
今年のケルシュはホッピングを以前までのと比べて伝統的なものに近づけるように意識しました。
それでもMotuekaやChinook Incognitoを入れて小麦も混ぜちゃうあたりInkhorn Brewingとしてのこのスタイルへの解釈や主張が見え隠れしている仕上がり。
ケルシュはドイツのケルン地方で認可されたブルワリーのみがケルシュと言って作れるビールなのですが、サービングの仕方がワンコそばみたいになっている伝統的なライト系スタイルであるため、いくらでも飲めちゃうというのが絶対条件のスタイル。
Flocc Migration 2023も個人的にはいくらでも飲めてしまいそうな仕上がり。
ノーブルホップの爽やかなハーバル感や大人しめの柑橘香、バックグラウンドにSaphir由来の緑茶っぽいニュアンス。
モルトのキャラクターは抑えめでもしっかりと全体をまとめていて、最後の後味に少量入れている小麦の柔らかさとChinookのフルーティでパイニーなフレーバーが苦めな仕上がりを違和感なく支えてくれています。
「Flocc Migration 2023」
Style: Kölsch-style Beer
Abv. 5.0%
Malt: Extra Pilsner, Flaked Wheat
Hops: Saazer, Saphir, Hallertau Mittelfrüh, Motueka, Chinook Incognito
Other ingredients:—
Yeast: Lallemand Köln
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伝統的なケルシュとは違い、今年のFlocc MigrationはInkhorn Brewingで提唱しているNeon Pilsnerを意識した造りとなってます。
ただ、苦味や飲み口はケルシュに寄せているのでスルスルとノーブルホップのキャラクターを楽しめます。
今回特筆すべき点はワールプールでほんの少しだけ(Saazの量と比べたら1割以下)入れたCentennialとドライホップ時に更に発酵を進めてラガーリングを進めやすくするために入れたWLP925というラガー酵母。
ほとんど発酵が終わった所に追加でホップと酵母を足す試みでしたが想像以上にホップのキャラクターを出すのに役立ちました。
WLP925という酵母は圧がかかった環境でもオフフレーバーを出さずに発酵してくれるラガー酵母で、ドライホップをしてからタンクの内圧を高い状態で維持してドライホップ後の発酵を行いました。
このラガー酵母との追加の発酵によって、本当に少量しか入れていないSaphireのキャラクターがアロマにハッキリと出てきて、ホッピーなラガーが好きな人が大好きな感じに仕上がったと思ってます。
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「Flocc Migration 2022」
Style : Kölsch inspired ale
ABV : 5.5%
Malt: Pilsner, Golden Promise
Mash hop(s): —
Kettle hop(s): German Saazer
Whirlpool hop(s): Centennial
Dry-hop(s): Saphire
Yeast: Köln, WLP925
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秋の渡り鳥の移動の季節になりました。
11月12日(金)から開催するケルシュスタイルビールイベント"Köln/Colgne(ケルンコロン)"のイベント対象ビールです。
イベントでブルワリーからブルワリーを渡り歩く時に以南していく鳥達の気持ちがわかるかも…!
ケルシュって言って造るなら素直にドライホップしなくて良いのに、イタリアンピルスナー好きな趣向が混ざってサファイアというホップで軽めにドライホップしました。ケトルに使ったホップはサファイアとミッテルフリュ。上品な感じもありつつ個性のある仕上がりとなりました。軽くスイスイ飲めるように強過ぎない酸を感じる造りに最後に後引く嫌味の無い苦味がまたもう一杯いきたくなる感じを引き出してます。
アロマはサファイア特有の甘め、少し柑橘感のあるハーバルなノーブルホップ感に加えてケルシュ酵母特有の嫌味の無い金属系の香り。フレーバーはケルシュらしくスッキリ、ケルシュ酵母感もある味わいに最後をちゃんと締めてくれる上品な苦味。
It is time to migrate, for the birds and people in (and people visiting) North Tokyo.
If you are making Kolsch, just make traditional Kolsch style ale because it tastes good when it’s done right. I get it. I also love Italian Pilsner and I couldn’t resist the urge to dry-hop with Saphire. The kettle hops were Saphir in the first wort, and Hallertau Mittelfrüh was added towards the end of the boil, plus more Saphir in the Whirlpool.
I personally enjoy the end result as it is very drinkable as Kolsch style beer should be, while adding my own preference to the style.
The bitterness is not too strong but is there to add to the drinkability. The aroma is moderately hoppy for Kolsch style but seems blended in as Saphir gives this pleasant sweet herbal and slighlty citrusy noble hop characters.
「Flocc Migration」
・Style : Kolsch inspired ale
・ABV : 5%
Malt: Pilsner, Golden Promise
Kettle hop(s): Saphire, Hallertau Mittelfrüh
Whirlpool hop(s): Saphire
Dry-hop(s): Saphire
Yeast : Kolsch Yeast
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ブルワリー Inkhorn Brewing / インクホーン ブルーイング![]()
東京都豊島区目白2-2-2
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