チェリーレッド - 木樽熟成山伏 / Cherry red - Barrel Aged Yama-Bushi

志賀高原ビール / Shigakogen Beer (玉村本店)
スタイルサワー - Sour / サワー
ABV7.5%
IBU-

4.3★★★★☆

ベースのビールは、同じく木樽熟成の "red"。

そこに、ブラムリーでもおなじみの、玉村本店にほど近い小布施町で栽培された サワーチェリー "チェリーキッス" をたっぷりつかって仕上げました。

もとは、ノーススターという品種なのですが、小布施町の農家のみなさんが「チェリーキッス」という愛称をつけて栽培。

鮮やかな赤色と、強い酸味が特徴で、ポリフェノールの含有量は、有名な佐藤錦なんかとくらべおよそ5倍。

バレルエイジのサワーに挑戦するようになって、ずっとチェリーをつかったものに興味はあったのですが、みなさんご承知の通り、ぼくらは基本、自家栽培か関係の深い原料にこだわってきています。

買ってきたピューレとかをつかうのは簡単なのですが、そういうわけにはいきません。

それが、ブラムリーをきっかけに知り合った皆さんが、おなじくこのサワーチェリーもつくっていると知って、実現しました。

ところが、その後、台風による水害の影響等もあってチェリーの生産量が激減。

今回やっと量を確保していただき、3年ぶり2回目のリリースにこぎつけました。

ベースには4樽の "red" を使用。

ワイン樽3本と、イチローズモルトさんのウイスキー樽1本。

43ヶ月と38ヶ月の木樽熟成したもの。

そこに、贅沢に200kgのチェリーを加えて、5ヶ月にわたって、再度発酵・熟成。

さらに3ヶ月の瓶内発酵と熟成を経ての発売です。

詳しくは こちら。

色は、もちろん赤ではあるのですが、しっかりチェリーな赤。

7.5%。

バレルエイジの野生酵母・微生物由来の酸味にチェリー キッス由来の酸味があわさって、結構強めではありますが、すごくキレイな酸味。

やっぱりチェリーの味がメイン。

アーモンドを思わせるようなチェリーのコクも感じる甘やかな印象に、シナモンやカルダモンみたいなニュアンスとミネラル感。

ボディの下支えにはウイスキー樽の貢献もあるのかなと。

ベルギーなんかでも、チェリーをつかったもののなかに、すごく甘いのもありますが、この cherry red は、あくまでもドライでサワー。

チェリーをつかったランビックまでの濃さはありませんが、チェリーの主張はしっかりで、逆に食中酒としてはかなり魅力的な仕上がりかと思います。

これを飲んで、ビールだと思わない方も多いのでは?

ぼくら的には、かなり気にいっていて、また挑戦したいのですが、肝心のチェリー自体の栽培者が減っていて、今回が最後になってしまう可能性が高いのが無念です。

自分へのご褒美にも、大事な方へのプレゼントにも最適だと思います。

もちろん、バレンタインにも。

どうぞよろしくお願いいたします。

アルコール度数: 7.5%
ビアスタイル:バレルエイジド・サワーエール、フルーツエール

最新のレビュー

デカプリ子
threefeet Tokyo / スリーフィート トウキョウ

4.3★★★★☆
約3年前

チェリーな樽感なサワーでした。うまし。

ブルワリー

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