Devil’s Pie / デビルズ パイ

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルその他 - Dubbel / デュッベル
ABV6.5%
IBU20.0

0.0☆☆☆☆☆

黒糖やスパイスを使用したBelgian Dubbel。

ベルジャン酵母由来の香りとスパイス由来の甘やかさと爽やかさのある香りが調和したベルジャンエールとなっています。

Belgian Dubbelはベルギーの修道院で生まれ、伝統的に醸造されてきたビアスタイルの一つです。Dubbelは英語でのDoubleの意味合いで高めのアルコール度数を示します。

モルト構成は少し複雑に、複数のベースモルトとカラメルモルトを使用しました。モルト由来のトーストやレーズン、カカオの様な風味が複雑に絡み合った作りとなっています。

スパイスにはシナモン、クローブ、スターアニスを軽く砕いてボイルの終盤に漬け込みました。バランスとしてはシナモンがメインとなっていますが、どのスパイスも甘やかさが特徴的で香りのレイヤー作りに寄与してくれています。

ベルギーのアルコール度数が高めのビールでは伝統的にキャンディシュガーやキャンディシロップと呼ばれる糖が使用されてアルコール度数が高められます。特に濃色なビール(今回のようなDubbel等)で使用されるDark Candy Syrupはレーズンやカラメルだったり複雑かつ独特な風味がありそのキャラクターの成立に大きな影響を与えます。

今回はその点を沖縄産の黒糖で代替しました。黒糖もまた独特で複雑な風味がありベースになるモルトの風味に香ばしいレイヤーを重ねてくれています。

酵母にはLakelandのABBAYEを使用。今回は発酵温度を低めに設定。バナナの様なエステルに加えてイチヂクやデーツの様なフルーティーさを出しています。発酵温度の低さもあってフェノリックなスパイシーさは少し出にくいかと想定してマッシュを低めからスタートして発酵段階でフェノールの生成を増やせるように設定しました。

スパイスの香りが想定よりも少し強く出たのでマスクされている部分もありますがスパイシーなクローブ様の香りが出ています。
モルト、スパイス、イーストからなる複雑な風味はゆっくりと時間をかけて飲んでもらうのにも良いかなと
焼き菓子と合わせて飲んでいただくのも良いかなと思います。
ホリデーシーズンはもちろん冬を通して楽しんでもらえるビールになったかなと思います。

ビール名はD‘angelo の2nd アルバムVoodoo収録の“Devil’s Pie”から拝借。

Malts : Pilsner, Maris Otter, Munich, Carmunich Type2, Carafa Special Type3, Aroma
Hops : Elixer, Loral
Yeast : Llalemand ABBAYE
Others : Brown Sugar, Cinnamon, Star Anice, Clove
FG : 1.012
ABV : 6.5%
IBU : 20

ブルワリー

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