Enter The Dragon / エンター ザ ドラゴン

有頂天醸造 / WU-CHAW TENG BREW
スタイルその他エール - Belgian Ale / ベルジャンエール
ABV7.5%
IBU28.0

0.0☆☆☆☆☆

スロヴェニアホップのStyrian Dragonを使用したドライなボディとシトラスを中心にハーバルな香りが心地よいホッピーなベルジャンゴールデンストロングエール。

スタイルガイドラインのアルコール度数の下限の7.5%のアルコール度数ですが、数字程のアルコール度数は感じにくく飲み進め易い作りです。

イーストはCan I Kick It ?/ Belgian Goladen Aleから二世代目のWLP570を使用。フェノールはそこまで強くなく、香りが重たくならず、洋梨やりんごのようなフルーティーなエステルがしっかりと出ています。

これで2回目のWLP570ですが、個人的にはベルジャンの中でもホップとの相性が良いのかなというイメージです。

ホップにはスロヴェニアの比較的新しい品種であるStyrian Dragonをシングルで使用。ボイルの終盤と温度を落としてからのワールプールでどっさりと使い液体にしっかりと香りを乗せました。ドライホップはしていないのでトップに来るアロマは強烈ではありませんが、ビールの中にシトラスやハーバル、スパイシーな香りがぎっしりまとまっている印象です。

温度が上がってくるとオレンジやトロピカルな香りの顔を出してきてエステルと混ざり合った複雑さが楽しいです。

グレインビルのほとんどをカラーの低いピルスナーモルトを使用し、ドライで明るいボディを目指しました。クリスピーなパリッとしたボディに仕上がりました。

今回はホットサイドでのホッピングでどこまでホップのキャラクターを出してエステルと相乗させるかをテーマにしましたが、ホットサイドでの香りの抽出は十分過ぎるほど出たかなと感じています。

一方でホップのオイリーな部分も少し気になるので、ワールプールでのホッピングの量は次回で少し調整してもう少し爽やかに香りを軽くできるようにしたいなと考えています。

Belgian Golden Strong AleといえばDuvelを代名詞としたビアスタイルで金字塔のDuvelに倣い、悪魔的な名前を付ける傾向がありますが、今回のビールはDragonの名前を持つホップを使用&辰年という事もあってドラゴン的な名前にしました。辰年の2024年のうちにリリースしたかったのですが諸々とスケジュールが間に合わず年越してのリリースとなりました。

ビール名はブルース・リー主演の映画より”Enter The Dragon”です。

Enter The 〜と言えばもう一個頭に浮かぶワードがありますが、それはそれでもう少し先になりますがよりアグレッシブなホップ使いでリリース予定です。

Enter The Dragon
Belgian Golden Strong Ale
Malts : Pilsner, Carapils, Vienna
Hop : Styrian Dragon
Yeast : WLP 570
ABV : 7.5%
FG : 1.005
IBU : 28

ブルワリー

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