Pharos / ファロス

PASSIFIC BREWING / パシフィックブルーイング
スタイルスタウト - Oyster Stout / オイスタースタウト
ABV4.5%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

茅ヶ崎にある居酒屋「Que」の16周年を記念したOyster Stout。その名の通り牡蠣殻を煮込んだビールですが、身は入っていないため磯の香りはほとんどなく、殻由来のミネラル感から程よい厚みを感じられる飲みやすい黒ビールです。
Illustlated by Uno Yoshihiko( @unoyoshihiko )

—memo—
茅ヶ崎にある居酒屋「Que」( @______que______ )の16周年を記念したOyster Stoutができました!

今回で4回目となったQueとのビールつくり。毎回どんなビールにしようかと頭を悩ませることもありますが、今年は前々からアイデアとしてあった牡蠣をつかったビールに挑戦しよう!ということに。
旬の時期になるとQueでも牡蠣料理は色々と用意されていて、たくさん出る殻を見るたびに、いつかこれを集めてビールにするか、なんて話しをしていたのです。

Oyster Stoutというのは元々は牡蠣が入ったビールのことではなく、イギリスのパブでの定番の組み合わせなだけだったようです。当時はスタウトが主流な飲み物で、牡蠣は安価にたくさん手に入ることからパブでよくあるおつまみだったとか。偶然ではありますがその相性もとても良く、日本でいうところの餃子と生ビールの関係みたいなものなのかなと思います。
次第に牡蠣殻が濾過材の代わりに使われたり、カルシウム分を補うために煮沸行程で使われたりするようになるのですが、意外なことに初めて牡蠣の身をつかったのはニュージランドのブルワリーだったようです。

今回の仕込みではミネラル感を狙って牡蠣の殻のみを使用することに。となると、大量の牡蠣殻が必要!ということで、Queにて2日間に及ぶ牡蠣会を開催。たくさんの人の協力を経て、約280個分の牡蠣殻が集まりました。これらを煮沸の工程で数回に分けて煮込み、殻がもつミネラル感などを引き出しました。

仕上がりですが、想像するような磯の香りはほぼ無く、焙煎した大麦の香ばしさと少しのフルーティーさを感じます。口に含むと、麦芽の甘さや香ばしさがあり、ゆっくりと立ちあがる芳醇かつシルキーな泡が全体のバランスをぐっとまとめあげています。後味には、牡蠣殻のミネラル由来の味の芯も感じられながら、ローストした麦芽の少しの苦味が味を引き締めることで、ドライな飲み口となっています。
4.5%と低めの度数でありながら、奥行きのある味わいで、パイントグラスになみなみと注いで何杯も飲む姿が容易に想像できるようなビールとなりました。

Queでの定番セットは"スタウト&オイスター"なんて日も近い将来に訪れるかもしれませんね!?

【Pharos】
Style:Oysters Stout
ABV:4.5%

ブルワリー

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