Nelson + Terps / ネルソン + テルペス

HAZY LABO / ヘイジーラボ
スタイルIPA - Hazy IPA / ヘイジーIPA
ABV6.5%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

こちらは、ビールボーイ渋谷パルコ店様との周年コラボのHazy。
8/10に仕込みましたが、もう開栓します!
このビールは、とてもマニアックです。
☺️
先ず、20℃と38℃の発酵温度違いのスプリットバッチ!(比較仕込み)
そして、「常温熟成は結合チオールを解放出来るのか?」
何の事だか分からない方続出ですよね。
いちいち噛み砕いて説明するのがHAZY LABOです。
分かりやすく説明します!☺️
先ず、銘柄名のテルプスは?
テルペンの事。
テルペン?
正確にはモノテルペンアルコール類です。
例えばゲラニオール、リナロール、βシトロネロールなどが有名です
Hazyの香りの3大要素は、テルペン、エステル、チオールです。
その3要素のバランスが整った時に、香りの相乗効果が起きて香りは最大化されます。
濃度ではなく、あくまでもバランスが重要。
そして、今回使用したホップは、ネルソンソーヴィンとメガテルペス。
メカテルペスとは?
ニュージーランドのフリースタイルホップ社のブレンドホップ製品の事。
このホップ製品は、テルペンの多いホップとロットを選択してそれをブレンド。
さらにファンタズムを混ぜてペレットホップにしたというもの。
ホップは3種類。
サザンクロス、モトエカ、ラカウ。
これらのホップには、エステルが含まれています。
ホップにエステル?
はい、ホップ由来のエステルもあるのです。
Kveikを高温発酵させるとエステルが増えるのでその手段を使うのも有りです。
ビールの香りの三大要素の最後は、チオールです。
チオールはトロピカルな香りを誘起します。
Hazyではとても重要。
チオールは、ホップと麦芽に多く含まれています。
麦芽にチオール?
はい!
麦芽にはホップの1000倍のチオールが含まれているそうです。
しかし、麦芽のチオールは香らない…。
チオールには、遊離チオールと結合チオールがあります。
麦芽のチオールは、結合チオールで香りません。
ホップにも結合チオールはありますが、遊離チオールというものもあります。
遊離チオールが多いホップは、ドライホッピングによく使われます。
遊離チオールは香ります。
香るホップは皆さんご存知の、シトラ、モザイク、シムコー、ギャラクシー、ネルソンソーヴィンなどなど。
しかしメガテルペスのホップは、一般的に聞いたことのないホップだと思います。
サザンクロス、モトエカ、ラカウ。
ドライホップに使われる事の少ないホップです。
しかしこれらのホップは、テルペンとエステルリッチなのです。
でも、遊離チオールは少ない…。
これを補う目的でファンタズムを混ぜてペレットホップにしたのが「メガテルペス」です。
ファンタズムはブドウの果皮を細かく砕いて粉末状にした製品。
しかし、ファンタズムを使ったHazyでブドウフレーバーが出ているものは少ないのです。
それは、ブドウの果皮に含まれるチオールが結合状態だからなのです。
その結合チオールを解放できるのは、唯一、酵素です。
では、酵素を添加すればいいのでは?
残念ながら酵素剤や、酵素リッチな酵母を使っても結合チオールは解放できていません。
出来ているかも知れませんが、その量は少ないのです。
しかし!
HAZY LABOは諦めません。
「常温熟成が結合チオールを解放する」と考えているからです。
なぜ?
それは、ファンタズムの結合チオールを
缶の常温熟成で解放した事があるからです。
このバッチは長いスパンで検証していきます。
この秋だけではありません。
来年の秋にどうなっているのか?
来年の周年イベントでも繋ぐ予定です。
皆様ご期待ください!

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