点灯

PASSIFIC BREWING / パシフィックブルーイング
スタイルラガー - Amber Lager / アンバーラガー
ABV5.0%
IBU-

-☆☆☆☆☆

過去を倣い、過去に習う。
明滅の中に営みを想う。

会津若松のGiraffe General Store( @giraffegeneralstore )とのコラボビール。アンバーカラーのラガーをベースに、自家栽培のハーブを穏やかに重ね、野生酵母と共に瓶の中で再度発酵を行って仕上げました。穏やかな麦の味わいとほのかに香るハーブが心地よく、また野生酵母による奥行きのある味わいが豊かさを演出します。緩やかな発酵の変化も楽しめる1本となっていますので、その時々の表情をお楽しみください。

インスピレーションの源は、ピルスナーが台頭し始めた1900年前後のヨーロッパ各地のビールの事情より。工業化以前の自然発酵中心のビール醸造にはじまり、西方よりイギリス式エールの醸造法、そして東方からはラガー酵母による低温発酵の流入と、その混乱の最中にあったベルギーのどこかで愛されていたかもしれない、そんな褐色のビールにあります。

イギリス式の褐色の麦芽を中心にしつつも、ラガー酵母による低温発酵を実践。しかし基より、木樽中心の発酵であったが故の野生酵母の混入と...。そんな時代の今よりもっとビールが曖昧で、複雑だった風景に想いを寄せています。

ビールが工業化を辿った裏側で、姿を消していった、名もなきスタイルたち。クラフトビールの進む道はきっとこの時代を遡ることにあるはずで、しかし時間軸は前に前にと進み続ける訳で。この矛盾も、切なさをも「美味しい液体」という言葉と共に現代的に表現したのがこの「点灯」とも言えるかもしれません。

肝心のビールですが、落ち着きのある赤褐色の見た目で、香りはフローラルさに加え、キャラメルのような甘さもあり、また野生酵母由来のラムネのようなキャラクターが全体に複雑さをもたらしてくれています。口に含むとドライフルーツがぎゅうと詰まったパウンドケーキのような優しい果実感が広がりつつも、後味にはほんのり燻したような印象やきりっとしたホップの苦味も感じられ、あくまでラガーらしいシャープな余韻を残します。リリース時点ですでに、月日が結晶化したようなルビィ色の液体といった様相で、これからの時間経過でより一層その個性は深みを増していくかと想像しています。

Style:Brett Amber Lager with Herb
ABV:5.0%

ブルワリー

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