これからのダブルIPA

スタイル	IPA - Double IPA (W IPA) / ダブルIPA
ABV	8.0%
IBU	0.0

0.0☆☆☆☆☆

あんまり苦くないダブルIPAです！
今回のダブルIPAではホップを全量発酵中に投入して計算上のIBUを0にしました。ただし苦味が全くないというわけではありません。IBUはイソα酸の量を示すもので、ホップにはそれ以外の苦味成分も含まれているためこのビールにもある程度は苦味があります。
ホップの品種はLuminosaをメインに合計5種類使用してキャンディーのような甘いアロマやグレープフルーツのようなフレーバーを溶け込ませております。Luminosaは弊社では今回初めて使用いたしました。またPilsnerモルトと少しの栃木県産二条大麦を使用し、糖度は中庸だけど後味を軽くするようにいたしました。苦味が少ない分より後味は軽く感じられます。全体的にアルコール度数の割に軽く飲めるダブルIPAに仕上げました。
先日とあるメーカーが10年前のレシピを復刻したWest Coast Style IPAを飲みましたが、かなり苦かったです。10年前にも同じビールを飲んだことがありますが、その当時は他のIPAも全体的に苦味が強くてそれに慣れてしまっていたため、そこまで強烈に苦味の印象は感じておりませんでした。つまりここ10年でトレンド的にWest Coast Styleであっても苦味は少なくなってきております。もしも今後もこの傾向が続いたらいずれは苦味がないビールが主流になってしまう世界線もあるかもしれません。個人的には何事もバランスが大事だと思っているのですが、''これから''の潮流を占うビールとして今回のダブルIPAを造ってみました。これからのビールの味わいの流れを決めていくのは消費者の方々の好みにかかっておりますので、このダブルIPAを飲んでこれからの道程を探っていってみてください。ただし飲みすぎて本当に帰宅の道程を探らないといけなくなるほど前後不覚にならないように気を付けてください！(笑)

#898 これからのダブルIPA
ビアスタイル：American Double IPA
ABV：8.0%
IBU：0
モルト：Pilsner
ホップ：Luminosa, Comet, Simcoe, Citra, Centennial
イースト：San Diego Super Yeast
スペシャル：栃木県産二条大麦
レシピ：虎渡

ブルワリー