おいしいなりんご

うしとらブルワリー / Ushi Tora Brewery
スタイルサワー - Sour / サワー
ABV7.0%
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

摘果りんご100%使ったシードルと錯覚してしまうようなサワーエールです。
まず初めに摘果とは、よりおいしい果実を実らせる為に栽培途中で余分な実を間引くことを指します。つまり、摘果りんごは甘くなり切る前に間引かれたものを指し、あまり糖分は高くなく酸味が強いのが特徴です。そんな摘果りんごを使ったサワーを仕込むことになった経緯は、長野でりんご園さんを営んでいる田島さんご夫婦との出会いでした。たまたま私がビアバーに飲みに行くと、カウンター隣で田島さんご夫婦が飲んでおられお店の方に紹介していただきました。そこから、色々と話をする中で私がりんごを使ったビールを造りたいので、分けて欲しいとお願いすると心良くOKして下さいました。8月に長野県小諸市にある農園まで伺い一緒にりんごの選定をしたり、実際に果実が育てられた場所を見学したり、造り手さんの想いを伺ったりと濃密な時間を過ごしました。りんごの品種も候補の中から、4種(シナノリップ、シナノスイート、シナノドルチェ、群馬名月)をチョイスしました。力強い香り、程よい甘味と綺麗な酸味が特徴のものばかりです。合計約400kgものりんごをブルワリーに持ち帰って丁寧に加工し、そのりんご達を2回に分けて漬け込みました。また、りんごのキャラクターとホップの相性は間違いないと思い、Citra、Mosaicをりんごの漬け込むタイミングでドライホッピングしています。りんごのキャラクターに隠れてはいますが、ホップ由来の爽やかな香りとトロピカル感が垣間見える奥行きある面白い仕上がりとなりました。
「おいしいなりんご。」この言葉をある場所で区切るとあの有名な女性アーティストの名前になるとかならないとか...田島さんご夫婦が大切に育てられたりんごを譲り受け、どのようにビールに落とし込むのか。今までとは異なるアプローチでレシピを作成し、試行錯誤を重ね完成までなかなか安心出来ませんでした。どきどきの連続でしたが、これ以上にないほど多くの経験を得ることができ、ひと皮剝けた気分です。りんごだけにね。

#783 おいしいなりんご
ビアスタイル: Dry Hopped Fruit Sour Ale
ABV:7.0%
IBU:0
モルト:Pilsner
ホップ:Citra, Mosaic
イースト:Philly Sour
スペシャル:りんご, 糖類
レシピ:大熊

ブルワリー

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