The Bruce / ザ ブルース

HAZY LABO / ヘイジーラボ
スタイルIPA - Hazy IPA / ヘイジーIPA
ABV- %
IBU-

0.0☆☆☆☆☆

「The Bruce」という名前のホップブレンドで作りました。
このブレンドされたホップは、ニュージーランドのフリースタイルホップスというサプライヤーが販売している商品。
ネルソンソーヴィン、モトゥエカ、ラカウのブレンド。
ネルソンソーヴィンは皆さんよくご存知。
モトゥエカはライム。
ラカウは果実園。
果実園?
いわゆるフルーティだという事ですかね😁
そんな「The Bruce」今回も33g/Lというトータルホップ使用量。💦
仕込みから2ヶ月も掛けてやっとリリース出来ます。
何故そんなに時間が掛かったのか?
それは、2次発酵が長引いたのと、酵母の沈殿に時間が掛かったから。
写真を見ると凄く濁っています。
でもこの状態は、コールドクラッシュを始めてから約2週間目の状態。
分かる人は驚きます。
通常は1週間である程度酵母は沈殿します。
ところが今回使用したWHC社のサチュレイテッドは凝集性がとても低かったようです。
酵母は、発酵が終わるとお互いがくっついて重くなり沈殿します。
これを凝集性と言います。
Hazyに使われん酵母は、凝集性が低いものが多いです。
??
すると、Hazyの濁りは酵母なの?
いえ、違います。
しかし、そうとも言えます。
Hazyを早く飲みなさいというブルワリーのメッセージには、「酵母が沈殿する前に(白濁している時に)飲んでね!」
という意味合いもあります。
HAZY LABOはそうではありませんが😅
海外の高い空輸Hazyに白っぽい黄色の色が多いのは、酵母が比較的多く混じっているからだと思います。
私がいつも高い空輸Hazyを飲んで思う事…。
粉っぽい…。
苦い…。
フルーツ感が弱い…。
(全ての空輸Hazyがそうではありません)
この雑味の原因は、酵母なのです。
酵母が多く浮遊しているからあの色と、あの味なのです。
この白っぽい黄色いHazy缶を1ヶ月程冷蔵庫に入れておくと大部分の酵母が沈殿します。
すると、色はオレンジになり濁りはやや少なくなります。(全てではありませんが)
この状態の上澄みを飲むと、、、。
なんという事でしょう!
全く別の飲み物になっていることが多いのです。
先述の、
粉っぽい…。
苦い…。
フルーツ感が弱い…。
これが殆ど消え失せています。
すると、台頭してくるのはフルーツ感です!
クリーンなフルーツ感!
この状態だと、フルーツ感のレイヤーが分かりやすくなります。
黄色く白濁したHazyでは渾然一体となったフルーツ感で、なんのフルーツか分かりません。
それは、酵母の雑味がフルーツ感をマスキングしているからなのです。
6/12現在の「The Bruce」は白っぽい黄色で濁りはかなり強めです。
しかし、喜んではいません。
酵母由来の雑味が支配的なのです。
昨日樽詰したこの「The Bruce」をタップからペットボトルに入れ、冷蔵庫で1日静置しておきました。
実験です!
すると、濁りがかなり減りました。
しかしまだ黄色く濁っています。
白っぽさは、なくなりました。
その味は、何という事でしょう〜🎵
苦くなく、粉っぽくなく、フルーツ感が増えています!
マンゴーと桃!
しかし、何故このような現象が起きたのでしょう?
発酵タンクを2週間も0度で冷やしたのに何故濁り(酵母)は沈殿しなかったのか?
それは、WHC社の「サチュレイテッド」酵母の特性から来ていると思います。
凝集性が極端に低いようです。
でも、発酵タンクのラッキングアームの感触では、酵母はかなり沈殿している模様。
ではこの白濁した状態は何か?
推測ですが、凝集性にばらつきがある?
凝集する酵母と、凝集しない酵母が存在している?
もしかして、ゲノム編集で、株は同じだけど凝集性だけを変えた2種類の「サチュレイテッド」がブレンドされている?
(完全に推測モード)
HAZY LABOは雑味を嫌うブルワリーですが、この凄い濁りの状態の味を皆さんに体験して頂くことはとても良い事だと思います。
現在の味は、65%くらいにです。
しかし、これが酵母の雑味だと体験できるのは今週末だけです。
何故なら早く沈殿する様に、背の低い15L樽に詰めたからです。
発酵タンクは約2mありますが、15L樽は35cmくらいです。
35cm沈殿するのには1週間もあれば充分です。

ブルワリー

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