Täglich Pils / タグリッヒ ピルス

OUR BREWING / アワー ブリューイング
スタイルピルスナー - German Pilsner / ジャーマンピルスナー
ABV5.0%
IBU25.3

0.0☆☆☆☆☆

モルトの甘味が柔らかく広がり、スパイシーフローラルな香りが余韻を残しつつスッキリと締め括る。自然と杯が進んでしまう、そんな1杯になりました。
“Täglich“とはドイツ語で「いつもの」という意味合いを持ち、ただいま!と言えるような場所・人と、毎日飲みながらたわいもない話で笑っている...。そんな温かみのある“豊かな日常“の一助になれば幸いです。

Brewer's コメント(山口)
はじめまして、アシスタントブリュワーの山口です!
今回リリースしますTäglich Pilsは、山口の1st Batchとなります。

19世紀中頃、それまでのヨーロッパでは主流だったバス社バスペールエールなどを代表とするエールビールや濃色系のラガービール。
そんな世界のビールシーンを瞬く間に塗り替え、世界を席巻した黄金色のビール“チェコ・ピルゼン発祥のピルスナー“
そんなピルスナーはドイツの醸造士を招聘し、半偶発的に出来上がったスタイル。
その数十年後、世界最強と言われていたフランス軍を破り、日本も近代化の中で大いに影響を受けることとなるプロイセン(旧ドイツ)。
ビールも例外ではなく、近代化のために留学していた日本のエリートたちがその味わいに魅了され日本に取り入れたビール、それこそが今日最も日本で慣れ親しまれているピルスナーの原点となったジャーマンスタイルのラガービールなのです。

偶然なのか必然か、僕自身もこんな時代背景と同じくIPAなどのエールビールに衝撃を受けどっぷりはまったビールの世界でしたが、色々飲み学んでいく中でいつの間にかラガービールの魅力に取り憑かれていたのでした。そりゃ世界を席巻するわけだ…と納得するのです。
そんなラガー・ビールの中でも日本で1番慣れ親しまれているGerman Pilsを自分の理想の味わいで作ってみたい…。
そんな理由から、OUR BREWINGではなかなか作ることのなかった“Pils“を創ることに。
今回、OUR BREWINGでは初めてとなる「ステップ・マッシング」というドイツ発祥のマッシング手法を取り入れてみました。
マッシング時の温度を段階的に上げていくことで、あらゆる酵素をそれぞれが働きやすい温度帯にしてあげる。それぞれの酵素にスポットライトを当てて働きやすくする…言わば、現代の“働き方改革“のようなものです。
慣れていない仕込み方法ということもあり、いつもの仕込みよりもかなり時間がかかってしまいました。
その結果、味わいとしてはモルトの柔らかく深みのある甘味が広がるリッチな味わいをしっかりと感じられる味わいに。また、Saphirホップの特徴でもあるタンジェリンのようなシトラス調と、ノーブルホップに近いフローラルハーブの香りが味わいを締めくくる、全体のバランスが取れたクリーンな仕上がりとなりました。

「ミュンヘンに生まれ、ピルゼンに花咲き、ヨーロッパに確固たる地位を固めつつあった新式のラガー・ビール」
ドイツ語でTäglich(タグリッヒ)=“いつもの、毎日の“という名前に想いを込めたように、
ただいま!と言えるような場所や人と、毎日飲みながらたわいもない話で笑っている。そんな温かみのある“豊かな日常“の一助になれば幸いです。

P.S
僕(山口)の趣味は、登山。山に登って飲むビールが何より大好きな僕にとって、
“ビール”と”登山“には通ずるところがあるなと感じるのです。
『山を登らなくても,ビールを飲まなくても,生きていけないことはないけれど、
山を登ること,ビールを飲むこと,は人生を豊かにする』
そんな想いから、山岳地図に使われる等高線をビールラベルに使ってみました。
今回の山は、僕の“Täglich “な山でもある、福井の里山『文殊山』。
そんなラベルを眺めながら、あなたのTäglichな山を登った後に飲んでいただくのもおすすめです。

Style(ビールの種類):German Pils
ABV(アルコール度数):5.0%
IBU(苦味):25.3
SRM(色の濃さ):2.9
Malts(麦芽):Pilsner malt(IREKS),福井県産六条大麦麦芽
Hops(ホップ):saphir
Yeast(酵母):W34/70(ラガー酵母)
Others(副原料):カラギナン

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